2017年6月24日 (土)

また、夢のネコ

012blogg黄熱病の予防注射を打たれてから、体調を崩してます。 もう、一か月近くになるのに。 生ワクチンを腕に打たれて、すぐに体がだるくなった。 それから酷い眠気。 夕方には、体の節々が痛くなり、頭も痛い。 そして、一週間ほど後に、鼻水が出るようになった。 そして喉が痛くなる。 喉の痛みが収まると、咳が出だした。 酷い喘息様の咳が一日中。 特に夜中。 熱はないが、体は相変わらずだるくて、まるでデング熱の時みたいな感じだ。 どうも、ワクチンの副作用と、免疫力が落ちたところの夏風邪のダブルパンチのようだ。 月曜日から、南米に出張なんだけど。 まあ、旅に出たら、たいていの病気は治る、今まではね。 気合入れて行かなきゃ。

昨夜は、不思議な夢を見た。 また、ネコの夢。

僕は、空に浮かんでいる。 飛行機ぐらいの高度だ。 林立する、巨大な入道雲。 入日が射して、オレンジ色に染まっている。 そんな雲の峰の間を、僕は抜けていく。 ゆっくりだけど、僕は飛行しているようだ。 下は、真っ黒な針葉樹林、それから黄色く染まった広葉樹林がまだらにある。 不安はなかった。

僕は一人ではない。 姿は見えないが、僕の周りには、複数の気配がある。 それがネコたちだと言うことを、僕は知っている。

クロネコが、僕の前に現れた。 いつも夢に出てくる奴。 夢の中では良く知っているクロネコだ。

そろそろ入り口だよ、用意は良いか? クロネコは、僕に優しくウインクして言う。

回廊のような雲の谷間の向こうに、大きな岩山がそびえ、夕日に輝いている。

僕は、この飛行が、死出の旅だど知っていた。 怖くはなかった。 きれいだな、と思った。

ああ、良いよ。

よし。 じゃあな、辞世の句を詠みな。

それを聞いて、もう戻れないんだな、と思った。 ほんの少しの恐怖。 辞世の句が僕の唇から滑り出た。

...格好を つけて行こうと 思ってたけど やっぱり死ぬのは 少し怖いな...

クロネコは、真っ赤な舌と、白い牙を見せて笑って言った。

なんだ、怖いのか。 こんなにしてやってるのに。 それから、お前の辞世、字余りだよ。 ダメだな、これじゃあ。 またにしよう。

クロネコの姿が消えた。 同時に、僕の周りの、ネコたちの気配も消えた。

空の真っ只中で、僕は一人っきりだった。 目の前に、赤い岩山が迫る。 本当の恐怖が僕を襲う。 岩山に行ってはいけない。 空に行ってはいけない。 辺りは真っ暗だった。 ぼくは、胸の苦しさにもがく。 闇の向こうに音が聞こえる。 そっちへ行かなきゃ。 それは、僕の咳の音だった。 目が覚めた。

呼吸を整えながら、夢を思い返した。 たしかに、稚拙な辞世だこと。 でも、もう少しましな辞世を詠んでいたら、僕はどうなっていたんだろうか?   

 

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2017年6月17日 (土)

どうしよう...。

005blog夕方の投網漁の漁獲。 25cmほどの、アジの仲間、60匹。 約15キロあります。 

先週末から風邪をひいて、喉の痛みは取れたんですが、咳が止まらない。 でも、元気を出さないとね。 と言うわけで、頑張って外洋の浜へでかけました。 車を停めて、湾の入り口まで、重い投網をさげて、砂浜を歩きました。 約1.5kmの道のり。 潮通しが良い最高のポイントです。

ちょうど、夕日が沈むところ。 良い時合です。 波に立ちこんで、気配をうかがう。 いきなり目の前にナブラ(魚の群れがたてる細波)が現れたんで、投網一閃。 これ、一網での漁獲です。

勇躍、パタパタ跳ねる魚を、片っ端からバケツに放り込む。 バケツがいっぱいになる。 さあ、帰ろう。

ところがですな、15キロの魚と、5キロの投網です。 重いのなんの。 どうしようか、これ?

いえね、普段は食べるだけしか獲らないんです。 この手のアジなら、せいぜい15匹ぐらいまで。 でも、一網で掛かるとね制御不能です。 アジは弱いし、網目にえらを突っ込んでるから、放しても死んでしまうし。 持って帰るしかありません。

投網を肩にかけ、バケツを下げて、ゆるい砂浜をヨタヨタ歩く。 疲労困憊。 日はとっぷり暮れて、星が瞬き始める。 本当に、もう捨てていこうかと、何度も思いました。 でも、いただいた命です。 食べてやらないと。 最後は10m歩いては休みで、歯を食いしばり、息を切らせ、ゴホゴホ咳き込みながら、車にたどり着きました。

半分の30匹は、知り合いの農家の子沢山ファミリーにあげました。 一族郎党、大喜び。 頑張ったかいがありました。 さて、これから残りの30匹を、捌かなきゃならないぞ。 どうしようか...。

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2017年6月16日 (金)

イトヒラアジの仲間

001cclg_2こんな魚を手に入れました。 釣ったんじゃありません、買いました。 一匹、10ペソ(130円ぐらい)です。

イトヒラアジの仲間。 たぶん、Carangoides otrynter だと思います。 英名、Threadfin Jack。 テアカパンでは、フレルと呼んでます。 フレルは一般的にアジの仲間を指すんですが、うちのほうでは大型漁はトロ(TORO,牡牛と言う意味)と呼びます。 で、なぜかこの魚だけ、フレル。 特別に美味しいからだと、漁師は言います。

ご覧のように、40cm近く、800grほどの、良いサイズです。 テアカパンでは、けっこう珍しい魚。 と言うか、やや沖合の網を入れにくい底にいて、まとまって獲れないんだと思います。 だから、市場価値は低い。 美味しい魚ですから、獲れれば漁師が持って帰って食べる、余れば家族やご近所に配る、それでも余ればOTTOおじさんに売りに来る、そんな魚ですかね。

003blggほらね、背びれと尻びれの先が長く伸びてるでしょう。 だから、イトヒラアジです。

取ってからそう時間は経ってませんが、残念ながら鮮度はいまいちです。 海の上でも気温は30度を超える、漁師は氷を積んでいきませんから、パタパタ跳ねる魚を船腹に放り出して1時間も置けばフニャフニャになります。 まあ、テアカパンでは、魚は船からあげたらすぐに食べるもの。 これで良いってわけです。 すぐに氷水で冷やしました、気休めですけどね。

006blggややへばってましたが、なんとか大丈夫。 まずは、握り寿司に。 脂の乗ったきれいな白身は、シマアジのよう、味も極上です。

010sslgそれから、食後の別腹にセビチェ。 セビチェは基本、どんな魚でもOKなんですが、美味しい魚だと、格別です。

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2017年6月11日 (日)

6月の夕日

032blg暑い日が続いてます。

メキシコの南半分は、もう雨季みたいで、毎日夕立ちで過ごしやすくなってるようですが、北西部のテアカパンは、まだ一滴の雨も降っていません。 でもね、湿度はしっかり上がって、しかもかんかん照りですから、暑いのなんの。

豪華な夕暮れでしょう。 夕凪で、風はそよとも吹きません。 淡いオレンジの微粒子が充満してるような夕空。 ぼんやりした夕日も、ちぎれ雲の色形も、雨季近しです。

テアカパンの雨季は、7がつから9月まで。 毎晩の雷雨で村中が田んぼみたいに泥んこになってしまう。 それから、蚊と停電と断水との戦い。 苦しい苦しい雨季ですが、野山に緑滴り、命が生まれ育つ季節です。 嫌でも季節は巡ります。 だから、早く来い来い...、かな。 

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2017年6月 9日 (金)

ラス・ラブラダスーIII 生き物

トトラメス族の遺跡、ラス・ラブラダスの彫石群は、海岸の原野にあります。 見かけた生き物たちを少々、お見せします。

064puki掌ぐらいの、大きなカニ。 これは、脱皮した、抜け殻です。 紙のように薄くてふわふわで、触れれば粉々になってしまいます。 お腹側が割れてます。 夜中に波の来ない石の上に上がって脱皮するようです。 どんなふうにして、こんなに見事に脱皮するんでしょうかね?

生きてるやつは、濃いオリーブ色です。 彫石のある海岸の岩にたくさんいたんですが、すばしっこくて写真撮れず。

052blll茫々たる海岸林の灌木の白い花に群れていた蝶。 モンシロチョウより、やや大きいぐらいです。 何の変哲もない見かけの蝶ですが、珍しい種類かもしれません。

077blll海岸で拾った貝殻。 小さなタカラガイ。 青い貝はアサガオガイ。

どこに行っても、自然や生き物に目が行ってしまいます。

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2017年6月 8日 (木)

ラス・ラブラダスーII 遺跡

048blll高速道路脇に、ラス・ラブラダス遺跡への入り口があります.。 メキシコは、地道に観光に力を入れています。

050blllこの一帯は、自然保護地域です。  ご覧のように、木々は落葉し、乾燥しきっていますね。 メキシコ北西部海岸地帯では、7月から始まる雨季に木々が一斉に芽吹き、10月からの乾季には徐々に落葉します。 気温は年中、日本の初夏から真夏ですが、自然のサイクルは雨季と乾季が支配しているわけです。 今は、乾季の終盤で、最も乾燥した時期です。 ちなみに、こういう植生を、熱帯乾季落葉林と言います。

061blog未舗装の道を10分ほど行けば、入場ゲートに出る。 車を停めて、トレイルをたどると、火山起源の岩がごろごろある海岸に出ます。 ここが、かってメキシコ北西部の海岸地帯で漁労を営んでいたトトラメス族の、ラス・ラブラダス遺跡です。 何があるのかと言えば...。

067blllほらね、岩に彫り物がありますね。 ラス・ラブラダスの彫石群です。

071pukiこんなのとか。

遺跡と言っても、これだけなんですが。 よく見れば、海岸に散らばってる黒っぽい石に、やたらと彫り物があります。 大半は、消えかかっています。 これらの彫り物がなされたのは、AD850年~1250年と推察されるそうです。 1000年ばかり前ですね。 黒い岩は、約10kmほど内陸にある死火山からのものとか。 凄く重くて固い岩ですが、さすがに長い年月の間、波風にさらされて風化が進んでいます。

066pukiラス・ラブラダスの彫石群は、現在の北回帰線から10kmほど北側にあります。 で、当時の北回帰線は、ぴったりとここを通っていたらしい。 この海岸は、太陽観測や、儀式の場だったと考えられているそうです。 夏至の日や、春分の日、秋分の日に、近隣の集落から住民たちが集まり、太陽を拝み、崇拝の儀式を行ったのだろうと。 模様の多くは、太陽崇拝を現すものだそうです。 メソアメリカ文明は、例にもれず天文に長けているようです。

070blllこれは、ワニの頭でしょうか? それとも、魚か。 手前の石は、動物の顔(窪みが目です)のようです。

左上にも何かあります。 円形の彫り物の多くは、太陽を現しているとか。

076pukiメキシコ北西の部海岸地方はアステカ民族の発祥の地で、その故国アストランは現在のメスカルティタンの古代人工島とされています。 メスカルティタンとラス・ラブラダスは、約200kmの距離です。 海岸沿いの湿地帯、湖沼地帯に、大きな文化圏があったようです。 トトラメス族の一派がアステカ人になったとも。 メスカルティタンのことは、以前記事にしていますので、ぜひご覧ください。 http://teacapan.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-5afc.html

055blog小さな一間の博物館には、約100km南の、当時トトラメス族の中心的集落だったチャメトラ遺跡の出土品が展示されていました。 チャメトラの記事もご覧ください。 http://teacapan.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-707d.html

056blogこれは、死者と共の埋葬された土偶とのこと。 アリゾナが産地のトルコ石や黒曜石も出土しているそうです。

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2017年6月 7日 (水)

ラス・ラブラダスーI 家

060blll_2月末から3週間ばかり、南米に行きます。 今回は、ブラジルの北のほうの赤道直下の辺りにも寄るんで、僕が住むテアカパンから約150kmの町マサトランで黄熱病の予防接種を受けました。 で今日は、予防接種証明書を貰いに、再度マサトランへ。 田舎暮らしは、こういう時に不便です。

早朝に家を出て保健所に直行したんですが、証明書にサインする偉い人がお昼まで来ないとのこと。 まあ、よくあることです。 時間が空いたんで、前々から行きたいと思っていた、ラス・ラブラダス(LAS LABRADAS)という遺跡に足を延ばしました。 マサトランから北へ約30分の海岸にあります。

半砂漠地帯の未舗装の道をたどると、新しいゲートがあり、55ペソの入場料を取られる。 一間だけの小さな新しい博物館があります。 上の写真は旧博物館だそうで、遺跡の主、トトラメス族の家屋を再現したものだそうです。

椰子の葉葺きの屋根、木の枝を組んで泥を塗った壁。 なかなか素敵、居心地もよさそうです。 こういう家、今でもシナロアの田舎にあります。 シナロアの漁労の民、トトラメス族がいたのは、西暦1500年ごろまでですが、生活様式は営々と受け継がれてきてるわけですね。

遺跡は明日、お見せします。

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2017年6月 5日 (月)

トリパ・デ・レチェ

019blgまた、食べ物ネタなんですが。 メキシコと言えば、タコス。 まあ、タコスにもいろいろあるんですが、やっぱり焼肉タコスはどこへ行っても大定番でしょう。

こんな風に、煙をもうもうと通りいっぱいにあげて、炭火で肉を焼いてるのに出会ったら、一目散に飛び込んで、タコスを注文するですな。 大きなナタ包丁でトトトンと叩いて、ちゃちゃっとタコスを作ってくれます。 こういう炭火で焼いた肉を、カルネ・アサダ(CARNE ASADA)と言います。 焼肉タコスは、タコス・デ・カルネ・アサダ(TACOS DE CARNE ASADA)。 メキシコに来るのに、このスペイン語だけは憶えてきましょう。

020blgさて、そんなカルネ・アサダのタコス屋台のグリルの片隅に、こんな得体のしれない肉片が、じゅうじゅう脂の泡を立ててます。 これね、牛の小腸でして、ホースを突っ込んで中身を洗い流して、三つ編みに編んであるんです。 トリパ・デ・レチェ(TRIPA DE LECHE、乳の腸と言う意味)と言いまして、通称トリパです。 トリパのタコス(TACOS DE TRIPA)も、メキシコの焼肉タコス屋台に必ずある、隠れた定番なんです。 

012blgほぐせば、こんな感じ。 どうです、美味しそうでしょ。 刻んで叩いて、タコスにするもよし。 そのまま、ライムを絞って、チリソースを垂らして齧るもよし。 中身をさっと流しただけですから、こってり濃厚なミルクのような風味があります。 OTTOおじさんの大好物。 内臓好きには、たまらない逸品であります。 メキシコに来たら、ぜひお見逃しなく。

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2017年6月 3日 (土)

ゲットウ

006blg我が家に、こんな花が咲いています。

なかなか、愛嬌がありますね。 毒々しい色合いで、ちょっと不気味でもあります。

学名、Alpinia zerumbet

こちらでは、ヒンヒブレ(GINGIBRE、ショウガ)って呼ばれています。 熱帯アジア原産。 調べてみると、日本では、ゲットウとよばれていて、沖縄なんかに自生しているとのこと。 薬用植物で、この大きな葉っぱでムーチーと言う蒸餅包んだりするとか。 知らなんだ~。 ブログをやってると、知識が増えていいです。  

005blg草姿は、こんなです。 今は乾季で、日差しが強いんで、葉が日に焼けています。 ほとんど日が当たらないところで良く育ち、高さ2m以上になります。 年中、ぽつぽつと花を咲かせます。 

002blgつぼみの花穂です。 ゲットウって、月桃でしょうかね? 草全体に、ほのかに甘いショウガのような揮発性の香りがあります。 花も香る。

このゲットウ、メキシコの暑い地方では、よく見る園芸植物です。 空地に野生化して、茂ってたりもします。 でも沖縄みたいに、この葉っぱを料理や包みものに使う習慣はないです。 外来植物だからでしょう。 ほのかにショウガが香る、素敵なタマレスができそうなんですけどね。

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2017年5月30日 (火)

ぎゃ~、間違えないで~

008blgラ・グロリア。 漁師たちの、天国の門。

西の海原の彼方に、いつも日が射しているところがある。 海で死んだ漁師たちは、ラ・グロリアの光の道を通って、天に召されていく...。

きれいですな。 ...と見とれていたら、すうっと光が射し...。

011blg_3ありり...、僕にお迎えが来たぞ...。

ぎゃ~、間違えないで~w(゚o゚)w。

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