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2016年5月 3日 (火)

アルゼンチン雑感

Img_2944_convert_20160430111930 ブエノスアイレスは、大都会だ。 それも、メキシコシティとは全く雰囲気が違う。 街路は広く、人々の身だしなみはオシャレで小奇麗で、落ち着いた雰囲気だ。 それから、ラテンアメリカ特有の、混沌と磊落のスパイスもある。
 
地方の小都市でも、どこでも町並みは清潔で、人々は悠々と親切で、優雅に穏やかに人懐っこかった。 ガツガツギラギラしてないんだな。
 
経済的には、デフォルトを繰り返し、財政破綻状態で、今や3流国のイメージなのに。 商店には、中国製の安かろう悪かろうではない、センスの良い商品が並び、高額商品の店にもしっかりお客が入っている。 レストランやカフェテリアは決して安くはないのだが、けっこうな賑わいだ。 この繁栄はなんだろう? 
 
Img_2960_convert_20160501023910 至るところに緑地や公園があり、街路樹は大きく立派だ。
 
アルゼンチンは、去年末に14年ばかり続いた左派政権から、親米政権に移行したところだった。 タクシーの運転手やホテルの従業員や、路上生活者や、会社役員やオーナーや、いろんな人たちと話す機会があった。 みな政治に関心が高く、たじたじになる。
 
貧者に篤かった前政権。 公共料金や交通機関や、ミルクなど必需食料品は安価に抑えられていたのが、正常化という名のもとに、軒並み値上げの最中だった。 庶民ほど現政権に批判的で、前大統領クリスティーナの人気は絶大だった。 会社役員連中は、輸入制限がなくなり、経済活動が楽になると言っていた。 新政権は市場開放、グローバル化志向のようだ。 貧しい人に優しい政策と両立しないものなのだろうか?
 
Img_2972_convert_20160430113136 ご覧のように、道行く人々はほとんどが白人種だ。 先住民がいない国。 先住民を駆逐した国。 町の雰囲気にも、人々の身だしなみにも、食べ物にも、先住民の匂いはない。
 
誰もいない惑星に単一人種が植民地を作れば、こんな世界ができるのだろうか? オーストラリアはどんななのだろう。 ただし、アルゼンチンにいて人種差別を露骨に感じたことは無かったが。
 
移民たちの厳しい港湾労働の場からタンゴが生まれ、広大なパンパ平原の牧畜が肉食文化を生み、先住民から僅かに受け継いだマテ茶が愛飲され。 妖しく麗しき国だ。 
 
Img_2966_convert_20160430112936 古い建物と近代的な街並みが同居している。 過去の繁栄、今も十分に豊かなように見える。 広大な国土、豊かな資源。 何しろ牛肉がキロ400円で買える国だ。 別に鎖国しても普通にやっていけるだう。 それはメキシコなどラテンアメリカの多くの国にもいえると思う。 ラテンアメリカの混沌と不安定は、ひとえにアメリカが介入し意地悪をしているからだし。 ついでに言えばグローバル化だって、アメリカと取り巻き国が世界中からの富を搾取するための策略なのだから。
 
Img_2954_convert_20160430112756 アルゼンチン人は宵っ張りだ。 レストランは、夜は8時から開店だ。 シエスタタイムもあるのか、商店は昼過ぎから夕方まで閉店の店が多い。 カフェテリアでお昼を長々ととる。 昼間っからワインやビールを飲んでる人も多い。 まだ仕事に戻らなきゃならないのに、この余裕。 日本と大違いだね。 さすが、スペイン人、イタリア人が作った国だわ。
 
Img_2950_convert_20160430112523 町の歩道の方々に、花屋がある。 花束抱いてどこへ行く? ところがね、みんなスラリとキメてて、花束が似合うんだよね。
 
あとね、週末に住宅街を歩く機会があったんだけど、狙っていたガレージセールの類には行き当らなかった。 リサイクルショップも、いろんな人に尋ねたが、無いと言われた。 古物を売買する習慣がないのかな、不思議な国だなぁ。
 
Img_2941_convert_20160430111734 町を歩く女性の後ろ姿もね、落ち着きとセンスがあると思いません?
 
アルゼンチンでは、レストランやホテルやオフィスや、どこでもやたらと70年代、80年代のヨーロッパやアメリカのヒット曲が流れていた。 これがね、街の雰囲気に合うんだな。 ラテン音楽はほとんど聞かなかったように思う、タンゴはときどき聞いたけど。 アルゼンチンに流行歌ってのはあるんだろうか?
 
Img_2945_convert_20160430112228 道を聞いたりしても、ティーンエイジャーからお年寄りまで、みんな慇懃で親切でした。 ぜんぜん、ちゃらちゃらしてないのよね。 こんなぐあいで、アルゼンチンは、メキシコやチリとは全く違ってました。 豊かな国土に、古き良きヨーロッパの文化や気風が調和している? 総合的に評価して、新大陸で最も豊かな国ではないかと感じた。 アメリカより、断然好きだな。
 
明日からは、チリの事を書きますね。

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