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2018年12月

2018年12月31日 (月)

謹賀新年

013pukipuki_2新年明けましておめでとうございます。 OTTOおじさんの、60回目の新年になります。 そう、今年が還暦なんですよね。 いささか驚くばかりです。 まあね、その時々においてうんと苦悩し、悩みぬいて決断し、遠くを見ながらぶれないように頑張ってきたつもりなんですが、結果を見ればただ風任せに生きてきただけもようでもあるし。

伊達正宗の漢詩。

馬上少年過 ...馬上少年過ぐ
時平白髪多 ...時平らにして白髪多し
残躯天所許 ...残躯天の許す所
不楽是如何 ...楽しまざることこれ如何にせん

僕なりに解釈すれば、

...馬上で戦に明け暮れた若く美しい時はあっというまに過ぎてしまった

...今平和な時代になったが心は安らかではなく白髪が増えていく

...老いさばらえた醜い身だが天は我が気持ちを理解し赦してくれるだろう

...悶々と楽しまない日々だがこれはもうどうしようもないことなんだよ

四十年前少壮時 ...四十年前 少壮の時
功名聊復自私期 ...功名いささかまた自らひそかに期す
老来不識干戈事 ...老来識らず干戈の事
只春風抱桃李巵 ...只春風に桃李の巵(さかずき)を把る

...40年前若くて強壮だったとき

...はばかりながら何か大きなことをやってやろうとひそかに心に決めた

...老いが来るのも知らず戦に明け暮れていた

...今は不本意ながら春風の中で花見の宴の杯をとっているが

正宗は平和になった世を呪い楽しまず、老いてもいつまでも青雲を求め続けていたに違いない。

僕もそうありたいと願います。

Desperado. ご存知イーグルスのクラシックです。 

僕はいつも、いつまでも、Desperadoでありたい...。

皆様、どうか良き新年をお迎え下さい。 貴方と風の中で会えることを願います。

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2018年12月30日 (日)

原野の柱サボテン

055pukipukiカカロタン村あたりの原野には、柱サボテンが点々とありました。

メキシコと言えば、サボテンですよね。 砂漠の植物のイメージが強いですが、湿った気候の地域の森の中にもあります。

049oyjuoyju原野の川端の森に辺りを圧して生えてます。 この柱サボテン、アリゾナの砂漠のとは別種ですが、同じぐらい大きいです。 10mに達する奴もいる。 途中から枝が何十本も束になったみたいに出ていて壮観です。

054pukipuki農道の傍にもあります。 基本的に原生林の植物です。 2次林には見かけない。 成長が遅いから目立たないだけかもしれません。 それから、耕作や放牧地に向かない、岩や石ころだらけの原野に多いです。

051pukipukiほらね、立派でしょう。 もっと近くから撮りたかったんですが、どこも藪が凄くてだめです。

石造りの田舎家の横に巨大サボテンがあったりすれば、良い写真スポットになるとおもうんですけどね、そういうサービス、どこに行っても皆無なのよね。 サボテンなんて珍しくもねえ、邪魔なだけだろが、ってことです。 特に外国人観光客を誘致しようと思えば、視野を広げる必要がありますな。

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2018年12月29日 (土)

クリスマス前の土曜日の近郊探索ーIII 石造りの倉庫

041pukipuki南シナロアの人口約2000人のカカロタン村(CACAROTAN)。 こんなものがありました。 ずいぶん古い、大きな石造りの建物です。 学校の体育館より二回り大きい。 目測で、35mX80mぐらいあります。 壁の高さは8mぐらいでしょうか。

048pukipuki横から見たところ。 壁に丸い穴が並んでいます。 パッと見、要塞みたいです。 穴から矢が飛んできそう。

042pukipuki不正形な石が綺麗に積まれていて、漆喰に石のかけらを混ぜた目地で埋められています。 壁は垂直で、表面はほぼ平らです。 メキシコのうんと古い教会も同じ建て方です。 スペイン人たちが持ち込んだ技術なんでしょう。 素焼き煉瓦造りより格段に堅牢で長持ちするようです。

044pukipuki中を覗いてみました。 アスベスト板の屋根は最近付けられたものです。 元々は瓦の屋根だったはずです。

046pukipuki壁の厚さは40cmぐらいあります。

045pukipuki壁の丸い穴は、素焼きの管です。 これは明かり取りですね。 水が入らないように、少し外に傾いて付けられています。

村の人に訊いてみたんですが、少なくとも200年以上前の建物で、最近まで保健所の倉庫に使われていたそうです。 同じような建物がエスクィナパ(ESCUINAPA)とポトレリージョス(POTRERILLOS)にもありますが、ここのがいちばん保存状態が良いです。 あのきたねえ倉庫か、なんて言ってましたが、大事に保存するべきものだと思います。

013pukipukiこれは、エル・ロサリオ(EL ROSARIO)にある建物。

014pukipuki有難いことに、情報があります。 エル・ロサリオは観光に力を入れてますからね。

014pukipukipuki1730年に建てられた。 スペイン人統治者の邸宅です。 つくりは同じですが、こちらのほうが石が綺麗な方形に切ってあります。

015ukipuki門の上の飾り石もオリジナルでしょう。

エル・ロサリオは17ー18世紀の金銀の鉱山で栄えた町です。 川原で焚火をしたら金銀のしずくが滴ったなんて伝説があるほど素晴らしい鉱脈だったようです。 当時の権勢がしのばれます。

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2018年12月28日 (金)

クリスマス前の土曜日の近郊探索ーII 買いタマレス

067pukipukiここ数年、クリスマスにはタマレスを作ってたんですが。 タマレス用のアルミ大深鍋いっぱいで60~90個。 メキシコではたいていの家で作るようで、鍋はタマレラ(TAMALERA)と言いまして、どこでも売ってます。

タマレスって、基本的にはトウモロコシの生地に具材を入れてトウモロコシの皮で包んで蒸したものです。 それぞれの国、地域のバージョンがあります。 暑い海岸地方ではバナナの葉っぱで包んだり。 具材やスパイスも地産の物を使い。 メキシコから中米、南米北部の代表的な郷土料理であり、メソアメリカ地域の食文化でもあります。

でね、タマレスって少量を作るのが難しい料理でしてね。 量が少ないと手間ばかりでバカらしい。 上手く蒸せない。 大鍋一杯が最低単位です。 ドカンと作る。 その結果、年末の毎日の食事がタマレス中心になっちゃう。 美味しいんだけど、やっぱり飽きる。 けっこう日持ちするんですが、それでも最後は、傷まないうちに食べなきゃ、になる。 失敗作の年は悲惨です。

と言うわけで、今年はクリスマスのタマレス作り、止めました。 その時に食べきるだけ買おうと。 タマレスなんて、どこでも売ってますから、好みのを味のを選んで買えるし。

で、昼下がりのカカロタン村で、急にタマレスが食べたくなった。 さっそく買って、中央広場のベンチでいただきました。 以前なら、家にあるから我慢しよう、となってたところです。 なんだか、また一つ自由になった気分です(大げさですな)。

068pukipuki具材は骨付き豚バラ、ニンジン、ジャガイモ、青カボチャ、青チリです。 生地がしっかりしてて、蒸したて熱々だと格別に美味しい。 脂っこくて濃いめの味付けが、キンキンに冷えたコカコーラに合いますヽ(´▽`)/。 

071pukipuki大きなタマレラにぎっしり。 ここは、看板なんてどこにもなくて、普通のお宅の横庭でこんなふうにやってます。 どうです、もうこれだけで、食べてみたくなったでしょう。

マリチューおばさん、凄く美味しそう、せっかく薪の火でやってんだから、表でやればもっとお客来るのに。 いや、こんなの恥ずかしくて見せられないよ...。 原始的で不衛生だと思われるってことのようです。 昔ながらの本物なのにね。

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2018年12月26日 (水)

年に一度の大御馳走

皆さま、クリスマスはいかがお過ごしでしたでしょうか? OTTOおじさんは、いつも喧嘩ばっかりしてるカアチャンと子供たち4人、家族だけのクリスマスです。 上の3人は150km離れた町の大学生ですから、こうして全員揃うのは休暇のときだけです。

011pukipukiOTTO家のクリスマスの晩餐。 焼き飯、エビチリ、エビニンニク炒め。 それからラーメン。

全く普段通りの、つつましい夕食、とお思いでしょうね。 じつは、ラーメンがね、2か月前からの子供たちのリクエストでして。 日本のアニメなんかに出てきて、いっぺん食べてみたいと。 それで、日本食材を仕入れてる業者さんに生麺のラーメンを取り寄せてもらい、モヤシは隣町まで車を走らせて買ってきました。

009pukipuki_2頑張って作りました。 醤油ラーメン。 なると巻も取り寄せてもらったんですが、90ペソ(約500円)もしました。 おお痛。 輸入品だから仕方ないですな。 クリスマスだしね。

010pukipuki_2こちらは、豚骨ラーメン。

美味しくできました。 皆、汁まで啜って完食です。 ああ、良かった。 いちばんがつがつ食ってたのは、OTTOおじさんだったかもしれません。 まあ、日本の方に、ラーメンなんてお見せしても仕方がなかったかもしれませんね。

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2018年12月25日 (火)

メリークリスマス

035pukipuki...Yo Soy el Buen Pastor que da la vida por las ovejas...。 (...私は、仔羊たちに命を与える、良い羊飼いである...。)

数多のキリストたちに、そして私たち迷える子羊たちにも、どうか幸ありますように。

メリークリスマス! 世界中が幸せになれ...。

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2018年12月24日 (月)

クリスマス前の土曜日の近郊周遊ーI 町と村

031pukipuki南シナロアの人口4万人の町、エスクィナパ市の中央広場のクリスマスツリー。 こじんまりとしてて、良いです。

土曜日は店の買い物があって、エスクィナパに行きました。 けっこうな人出で、町はすっかり浮かれモード。 お勤めしてる人達は、ささやかな年末ボーナスを貰い、クリスマスのご馳走や、フィエスタの飲み物やプレゼントを買い込んで、皆大荷物。 商売人たちも稼ぎ時。 ささやかな、トリクルダウンですね。

033pukipuki市庁舎も、真っ白なクリスマスの装いです。 常夏の南シナロアですが、ホワイトクリスマスですな。

OTTOおじさんはと言えば、息子たちが帰省してて、家は賑やかになったけど、特にフィエスタをするでもなく、招かれもしないので、いつもより少し気合を入れて料理をするぐらいで、家で静かに過ごしてます。 クリスマスキャロルじゃないけれど、クリスマスだけ浮かれるよりも、その日その日の毎日を、慎ましく静謐に過ごしたいと願いますから。

040pukipukiあんまりいい天気なんで、買い込んだ生鮮食品をクーラーボックスに押し込んで、隣町のロサリオ方面に、少しドライブをすることに。

清流、バルアルテ川。 渇水期に入って、広い川原が露出してます。 遠くの青い山脈は、西シエラマドレ。 吹きあがってくる川の臭いを含んだ風が気持ち良いです。

075pukipukiカカロタン(CACALOTAN)という村に来ました。 人口約2000人。 古き良きメキシコの村の佇まいがそのまま残っている村。 こちらは土曜日なのに、通りは閑散としています。 皆町へ出かけちゃったんでしょうかね?

073pukipukiこの村には、こんな築100年以上の家がたくさんあります。 日干し煉瓦の壁に飾り扉と飾り窓、素焼き瓦の屋根。 典型的な、一昔前のメキシコの田舎の庶民の家です。 これは廃屋ですが、この手の家は頑丈ですから、ちょっと手を入れればまだまだ住めるでしょう。 夏の気候が良いところに一軒欲しいんですけどね。

064pukipuki村の中央広場。 こちらも誰もいない。 何のクリスマスの飾りも無いのが好ましい。 遊園地みたいな可愛いキオスクや、小さな教会も好きです。 元々はキオスクの屋根に風見鶏がいたんですが、いつの間にか無くなっちゃいました。 盗まれたのかな? w(゚o゚)w 

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2018年12月23日 (日)

ペリカン島

100pukipuki今日は土曜日、お休みの日です。 前浜へ朝の散歩。 日差しは眩しく、風は芳しく、海も空も青いばかり。 テアカパンは、良い季節です。

捨石にペリカンがたくさんいます。 ブラウンペリカン、Pelecanus occidentalis 日本ではペリカンって動物園の鳥かと思いますが、こちらではどこにでもいる海鳥です。

100pukipukipuki拡大してみましょう。 結構な数です。 うじゃうじゃ群れてますね。 ここは漁師たちの水揚げ場なんで、朝網のおこぼれを鱈腹もらって、腹ごなしの休息中なんでしょう。

101pukipukiシャッターを切ると、敏感に反応して飛び立つ。 そうです、ペリカンって飛べるんです、知ってました?

堕落してるうえに、どんくさそうに見えますが、こいつら本気を出せばなかなかのハンターでしてね。 海上を旋回して水面近くにぼんやりしてる魚を見つけると、真っ逆さまにざぶんとダイブして、でかいくちばしで捉えて丸飲みにする。 なかなか勇壮な狩りもします。

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2018年12月22日 (土)

クリスマスのアサガオ

030pukipuki我が家の庭に生えてきた、野生のアサガオ。

先々月のハリケーンの季節外れの大雨と、それから大風で木がみんな倒れてしまって日が当たるようになったのとで、いろんな草が生えてきてます。 常夏のテアカパンでは、水さえあれば、いつでも夏の草が育ちます。

030pukipukipukiきれいですね、クリスマスのアサガオ。

027pukipukiこれは、ケリテ。 日本のシロザです。 メキシコで広く食用にされている野草です。

033pukipukiベルドラガ(スベリヒユ)も、こんなにたくさん。 これも、美味しい野草です。 いつでも摘んで食べられる、ありがたいです。

035pukipukiいままで庭には無かったツユクサも生えてきました。 うちのほうのツユクサは、白花です。 これも食べられます、ちょっと硬いけど。

031pukipukiこの子は、たぶんトマティージョ(ホオズキみたいな皮を被った青いトマト)だと思います。 野生種ですね。 もうすぐ花が咲き、1月半ばには収穫できそうです。

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2018年12月20日 (木)

耳の大きな牛

089pukipuki人口約30人の山里、サン・マルコ・オタティタン(SAN MARCO OTOTITAN)にいた、耳の大きな牛。

背中にコブがありますね。 セブーとかブラマーとか呼んでる種類でして、夏の暑さにへっちゃらで原野放牧で粗食に耐える強健種でして、メキシコ北西部や海岸沿いなどでは、この手の牛が主流です。 こちらでは、どこにでもいる、普通の牛です。 主にインド牛を交配して作られた品種で、肉は固く歩留まりは悪い、搾乳量も少ないんですが、丈夫なのが(だけが)とりえ。

089pukipukipukiアップにしてみましょう。 水牛並みの本当は大きな角があるんですが、切られちゃってます。 暴れん坊だったんでしょう。 それで、ヤギさんみたいな顔つきになってます。 なかなか可愛いですね。

後ろの棒切れの山は、農業用の支柱でして、この山里の主要産業です。 山で集めて、ロバの背に積んできます。 村渡しなら、一本2ペソ(16円ぐらい)だそうです。 ロバの背にいっぱい積んでも1000円ぐらいにしかなりません。 山の暮らしも大変なようです。

ところで、日本は国際捕鯨委員会を脱退して商業捕鯨を本格的に始める運びだというニュースが。 うーん、どうなんですかね、これ。 僕には理解不能ですね。 第一誰が今、好んで鯨肉なんて食べますか? 鯨食文化を守る? 沿岸捕鯨でちょこっと獲ってれば十分でしょう? 何をわざわざ南極近くまで行って捕鯨をやるのか? 世界中から憎まれるために? そうまでして、日本が守ろうとしているものは、いったい何なんでしょうかね? 僕には狂ってるとしか思えませんね。

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2018年12月19日 (水)

川端の集落

024pukipukiサン・マルコ・オタティタン(SAN MARCO OTOTITAN)に行ってきました。 我が家から東へ約2時間のドライブ。 最後の30分は未舗装の石ころだらけの道で、集落で行き止まりです。 西シエラマドレ山麓の小さな集落でして、メキシコ政府の国勢調査では、家屋16軒、人口81人となっています。 でも家の半数以上は廃屋のようで、人口も実際は30人ぐらいだそうです。

まあ、集落には用は無くて、そばを流れるバルアルテ川(RIO BALUARET)の支流でゆっくりしたかったんで。 メキシコ北西部の最後の清流と言われるバルアルテ川ですが、特にこの辺りは全く人工物が無い自然のままの川です。

017pukipuki川端の高台に集落があるんですが、こんなところでも教会があります。 納屋みたいな小さな教会ですけど。

018pukipuki小学校もあります。 生徒数7人とのこと。

019pukipukiこちらは幼稚園です。 ちゃんと先生がいらっしゃって、毎日授業があるそうです。

それからね、ちゃんと電気も来てます。 数本の立派な送電鉄塔を通して、この集落だけのために。 コストパフォーマンス、ゼロですね。 学校といい、電気といい、切り捨てないところが良いです、メキシコ政府、偉いと思います。

村の名前、オタティタンとは、インディヘナの言葉で、竹がある場所、だそうです。 竹以外の杖と支柱になるような、真っ直ぐな小材木もオタテと言います。 村人は、放牧と薪や農業用支柱やパラパ(椰子の葉葺きの屋根)用の材木や椰子の葉を山で集めて売って生計を立てているとのこと。 あと、政府の補助もあります。

まあね、こういう集落はうちのほうには方々にあるんですが、ずっと人が住み続けるのか、やがては消滅してしまうのか、微妙なところです。 ただ、こういう集落でも住民は若い人が多いし、子沢山でもあります。 町に行っても仕事があるわけでもなく、環境も治安も悪い。 それなら自然の中で山の暮らしをしているほうが良いっていう人も、結構いるんだと思います。 僕も断然そうですけどね。

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2018年12月15日 (土)

埋めがたい溝

005pukipuki少し涼しくなった、昨日の夕方。

寒冷前線が数日おきに通過して、そのたびに北部や山岳部では、氷が張ったとか、雪が降ったとか、ニュースに出てます。 まあでもテアカパンでは穏やかなもんです。 最高気温は25度を超えるし、最低気温はせいぜい18度ぐらい。 海水温は27度あるそうです。 こんなでも村人たち、寒い寒いって言ってましてね。 夕方の浜で投網打ってるのはOTTOおじさんだけです。 広い砂浜を独り占め~

017pukipukiさて、今日はこんなのが掛かりました。 Centropomus robalito  英名、イエローフィンスヌーク。 テアカパンではコンスタンティノ(CONSTANTINO)と言います。 約30cm。 日本にはいないホソアカメ属の魚ですが、日本のスズキの近縁種です。 コンスタンティノは小型種で、写真の魚はほぼ最大サイズの成魚です。 これがなかなか美味しい魚でしてね。

038pukipukiさっそく開いて一塩あてて、鉄板で焼きました。 白子も胃袋も一緒に焼きます。

040pukipukiパリッと、いい具合に焼けました。 本当は薪か炭火で焼きたいんですが、いちいち火を熾すのは面倒すぎるんで。 炊事を薪の火でやってて、いつも火を絶やさないインディヘナ達がうらやましいです。 まあ、鉄板焼きでも十分に美味しいですけどね。

042pukipuki骨までしゃぶって、頭もバラバラにして、一筋の身も残さずいただきました。 特に目やホホが美味しい~。 さらにこの骨を湯呑に入れて、熱いお茶を注ぎます。 魚の骨茶ですな。 これがまた、美味しいんです。 熱燗じゃないのか、ですか? いや、僕は飲めない人ですんで。

ちなみにメキシコでは、魚ってのはしゅしゅっとおろしてフィレーにして、美味しい頭も皮も、脂の乗った腹身も内臓も捨てちゃいます。 ましてやこんな小魚を、こんな食べ方してるのは、メキシコじゅうでも僕だけかもしれません。 こういう魚の食べ方を知らないメキシコ人を哀れに思います。 でもまあ向こうも、みみっちい哀れな日本人、なんて思ってるでしょう、人前ではあんまりやらんでくれってカアチャンに言われてますからね。 こんな些細なことでも、埋め難い溝がありますな、くすん(ρ_;)。

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2018年12月12日 (水)

弦月の浜

004pkipuki今はいちばん日暮れが早い時期です。 冬時間だしね。 テアカパンでは、5時20分が日没時刻です。 これでは5時に店を閉めて、投網を掴んで浜に飛んで行っても、もう日が沈むところになる。 

005pukipuki_2大潮で引き潮だから、水深がある湾口まで行かなきゃ。

魚が獲れそうなポイントに着いて投網の縺れを直しているうちに、浜はどんどん暗くなる。 夜の帳が下りて、手元が見えなくなるまで、ほんの30分の漁。 それからエクセサイズです。 けっこう歩くし、5キロの投網。 大漁の時は、バケツいっぱいの得物も加わって、運ぶのもたいへん。 いい運動になります。

007pukipuki後にする浜に、白い弦月がかかる。 月齢約2日。 月を見ると、いつだかわかりますね? そうです、これは一昨日の写真です。

小さな海辺の村に住み、日々空を眺め、夜空を仰ぎ、週に2,3日、投網を打ちに浜に出てると、その日の月の形や場所が分かるようになります。 潮の満ち引きだって、潮見表を見ないでも分かる。 テアカパンでは漁師達も農夫達も、月の満ち欠けに従って暮らしています。 おそらくすべての生き物たちが。

月の一巡りが一か月で一区切り。 自然と共に暮らしている人達には、太陰暦のほうが便利で理に適ってるように思います。

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2018年12月10日 (月)

朝食にサボテン

011pukipuki今日の朝食。 チョリソソーセージのスクランブルエッグとノパール(サボテンの葉っぱ)の鉄板焼き。 この頃、野菜が高くてたいへんなんですが、ノーパルはいつでも一袋10ペソ(約100円)です。 助かる~。 ノーパルを食べると、腸の調子が良いです。 食べすぎると、ゆるめになるけどね。

さて、日本は移民法改正ですか。 外国人労働者の受け入れが大いに拡大され、今までよりたくさんの外国人労働者がやって来る。 永住帰化も増える。 で、懸念されるのは、その結果として、治安が悪化する、日本人や人種間のトラブルが増える。 まあ確実にそうなるでしょうね。 日本人が職を奪われる。 そりゃハングリーでアンビシャスで体力も気力も優る外国人たちが来るわけですから、3K仕事や単純労働分野は当然のこと、長い目で見れば技能職や専門職だって外国出身者や彼らの次世代と競合し圧迫されるでしょう。 だけどね、この法案、それが目的なんでしょう? 少子高齢化で国民の負担は増え、かつ労働力は不足し。 そんな状況でも本音を言えば、汚れ仕事やきつい仕事は嫌、楽していい暮らしがしたい。 それでは経済的弱者の国の人たちの弱みに付け込んで、その辺をカバーしてもらいましょう...。 それはそれで良いと思います。 でもそんなに世の中都合の良い事ばかりじゃありません、反動も起こります。 それは我慢しないといかんでしょう。 そして、嫌な仕事を肩代わりしてもらい、税金を納めてくれること以外にも、日本に新しい血が、多様な外国の文化が入ります。 今でもスポーツ分野では活躍が目立ちますね。 良いこともたくさんあるんだから。 僕は、移民受け入れ拡大政策には、基本的に賛成です。 願わくば公正に運営され、喜んできてくれる人達に感謝して、フェアな条件で温かく受け入れたいもの。 あとね、僕は長くメキシコに住んでいて、ここ数年は良く南米に行くんですけど、これらの国々の生活や文化の水準って、それぞれの項目で優劣はありますが、均してみれば日本とどっこいどっこいじゃないかって思うのね。 まあ今は日本円が強いから(比例して生活費も高いけど)、少なくとも出稼ぎや仕送りが目的なら大いに魅力でしょうけど。 来てくれるうちが花、なのかもしれません。 日本が、世界中の人たちが住みたいって思う国になればいいですね。

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2018年12月 7日 (金)

母の条幅

002pukipukiたった一つだけ持っている、10年前に死んだ母の条幅の掛け軸。

こないだハリケーンが来て、風で家がきしみだしたとき、これだけは守ろうと壁から外して巻いて戸棚に仕舞った。 その直後に窓が吹っ飛んで、家の中は水浸しでめちゃくちゃになった。 幸運だった。

この作品は、母に最後に会った時、母が死ぬ前の年に日本に帰った時に、母から直接貰ったものだ。

もう書家の活動を止めていて、筆を持つこともなくなった母。 日本を発つ日の朝、僕は荷造りを終えて母とお茶を飲んでいた。 もう会われへんやろなぁ。 母は何度も言った。 母は肺がんで、本人も知っていた。

お母ちゃん、お母ちゃんの作品ちょうだい、僕の部屋に掛けとくわ。 メキシコの家に、そんなん似合わへんやろ。 そう言いつつ、母は嬉しそうに笑って立ち上がり、押入れを開けた。 隅っこに掛け軸の巻物がごっそり積まれていた。 僕は慌てて言う。 一つだけでええよ、そんなに持って行かれへんから。

母は無造作に一本を引き抜いて、僕にポンと渡す。 ほんならこれ、持って行きや。 母の脳のスクリーンには、全ての作品が完全に複写されているのだろう。

これ、どんなん? ええで、開けて見い。 僕は巻物の紐を解き、椅子に上がって壁の釘に掛けるて、するすると開く。

...青松終古春...

なんて読むん? どういう意味?

せいしょうしゅうこのはる。 年中青々としとる松は、いつでも、いつまでも、人生の春やっていうことや。 僕は言葉もなかった。

恥ずかしゅうて、いちばん見せとうないやつなんやけどな、あんたやさかいな、この最後の春の字がな...。 母は老眼鏡をかけ直し、微笑んだ。

上の4字は、気合と勢いで書ける。 最後の春がな...。 母は筆を持っているかのように腕を動かしている。 書家の顔に戻っていた。

そうや、何でも最後がだいじ、人生と同じや。

今こうして見てみると、確かに春の座りが落ち着かないようにも見える。 たおやかに、陽炎のように、踊っているようでもある。 母は、願いどおりに春のままで逝ったのだろうか? そして、今でも? あるいは、僕への言葉だったのかもしれない。 いつか春の花の下で、聞いてみたいと思う。 

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2018年12月 5日 (水)

ベルドラガ

015pukip0ukiベルドラガ(VERDOLAGA)。 Portulaca oleracea  メキシコの、食べられる野草の代表格です。 市場でも売られています。

道端とか、校庭の隅とか、他の草が生えてない裸地で良く見かける草です。 こないだのハリケーンで、森林状態だった我が家の庭の木が大方倒れてしまい、掃除したら日が当たる様になった。 むき出しになった地面のあちこちに、ベルドラガが生えてきました。

016pukipukiこんな具合に、地面に這いつくばって育ちます。 ああ、こいつかってお思いになった方も多いかと思います。 そう、日本のスベリヒユです。 夏の厄介な雑草ですね。 これ、美味しいんですよ。

018pukipukiさっそく摘みました。 花が咲いちゃってますが、全然だいじょうぶ。 茎も葉っぱもみんな食べられます。

037pukipukiザクザクと刻んで、鶏肉のトマト煮の仕上げに入れました。 少し煮すぎましたかな、まあいいでしょう。 ベルドラガのぬめりと酸味が効いて、爽やかなコクが加わりました。 美味しい~。

さて、燃料税値上げに反対ってことで始まったと言われてるフランスのデモ(暴動?)ですが、とうとうマクロンさんが折れて増税延期になったようす。 しかし目的を達したぞってそれで収まるんでしょうかね? 僕は1992年のロサンゼルスの暴動の時、当地に住んでました。 あれは白人警官たちが集団で黒人をボコボコに殴った映像が流れたのがきっかけだったんですが、黒人に限らず日頃ストレスを溜めてた貧民街のいわば被差別階級の連中が憂さ晴らしに便乗して大変な規模になってしまったって感じでした。 僕の知ってるラテン系の連中も破壊略奪に加わった。 で、本気の海兵隊が重武装で出てきたらあっという間に霧散してしまった。 だから今回のフランスもまたかよって感じで(フランス、デモばっかりやってるし)実はその手かなと見てたんですが、どうなんでしょ。 たとえそうであっても民衆の漠然とした不満がついには革命を起こすってこともあり得るかも。 もしジャンヌダルクが現れればね(緑の狸だったりして)。 それはフランスに限らずですが。 成り行きに注目しましょう。

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2018年12月 4日 (火)

うぬぬ...

046pukipukiコカコーラ、ペットボトル、2L。 小売価格がだいたい28ペソぐらい。 日本円にすれば、約155円です。

ちなみにメキシコは、世界一のコカコーラ消費国です。 誉れ高き世界チャンピオンですな。 知ってました? そんでもって、肥満度ではアメリカと熾烈な首位争いをしてます。 僕も、コカコーラ、大好きです。 これがね、脂こってりのタコスと合うのね。

046pukipukipukiラベルにはこんなことが書いてあります。 貴方の食べ物を、さらに美味しくしましょう。

うむ、ウドンもコカコーラと一緒なら、もっと美味しくなると。 そうかもな...。

045pukipukiお寿司にも合いますよ~。 うぬぬ、まあ、確かに...。 え~い、何でも、もりもり、がぶがぶ、マッチョに行ったらんかい\(;゚∇゚)/。

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2018年12月 2日 (日)

想定外

006pukipukiこないだのハリケーンで倒れた、樹齢50年の庭のマンゴーの樹。 枝だけ払った状態で幹は家の屋根に乗っかかっていたんですが、知り合いのパンチョさんにチェーンソーで胴切りにしてバラバラにしてもらいました。

011pukipuki上のほうの細い部分は、食堂のテラスにそのまま並べて椅子にしました。 細いと言っても直径50cm近く、一抱えあります。 運ぶの大変でした。 まだ生木状態で樹液が出ててお尻がくっつきますが、やがて乾くでしょう。

010元の太い部分2つはセンターテーブルと飾りテーブルに、三股に枝分かれしてる部分はサイドのテーブルにするつもりで、長さや角度を考えて切ってもらいました。 特に子供客に喜んでもらえるかと思いましてね。

あはは、いい感じ、上手く行ってるぞ。

ところがですな、想定外のトラブルが。 これがどうにも重いのね、OTTOおじさん一人ではびくともしない。 段差もあるし運びようがありません。 とりあえずこのまま置いといて、息子たちが帰省した時に手伝ってもらおう。 それでもだめなら、ロバでも連れて来なきゃ。

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2018年12月 1日 (土)

カライワシのから揚げ

019pukipukiElops affinis

テアカパンでは、チロ(CHIRO)と呼んでます。 英名、レディフイッシュ。 日本にはカライワシ、Elops hawaiensisと言う近縁種がいて、姿はほぼ同じです。 イワシとついてますが、大きくなる魚です。 40~60cmぐらいが良く獲れる。

岸辺に群れていて、投網や釣りで簡単に獲れる魚です。 小骨が凄くて身がすぐに柔らかくなっちゃう魚でして、それで卸してスプーンで身をこそげ取ってセビチェにします。 それから、僕だけですが、さつま揚げにも。 味は普通に良いです。 http://teacapan.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-0d3f.html  http://teacapan.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-666f.html

ググってみればカライワシ、日本では不味い魚になってます。 食べてほしいなぁ。 ちゃんと料理すれば美味しいですから。

それでは、名前に合わせて、カライワシのから揚げ、行きます。 使ったのは上の写真の魚。 昨日の夕方、投網に掛かりました。 約35cm。

020pukipuki獲れたてを冷蔵庫に入れたのに、一晩でもう死後硬直が完全に解けて、身が柔らかくなってます。

ウロコを取り、頭を落とし、内臓を取る。

022pukipuki約5mm幅に骨切をします。 もっと細かく骨切したかったんですが、身が崩れちゃいます。 獲りたての身が固いうちに処理すればいいですね。

023pukipuki塩コショウをして、小麦粉を振って、揚げます。

025pukipuki_2はい、出来上がり。 なんだか、サンマみたいですね。

028pyjupoyjuきれいな白身で、味もしっかりあって、美味しいです。 骨切のおかげで、小骨も気になりません。 もし釣るなり市場で見かけたら、ぜひ食べてみてください。 鮮度が良いうちに料理してね。

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