食べ物

2017年4月 7日 (金)

アルゼンチンの肉食の話

Img_9530さて、1か月以上も放置していた、南米の旅の話をしましょうかね、ぼちぼち。 アルゼンチンは4回目だったんですが、いつも行くところはだいたい同じ、ブエノスアイレスからパタゴニア中部の海岸です。 もうそんなに目新しいこともありませんが、やっぱり語るとしたら、肉ばっかりの話ですかな。

もちろん他の料理が全く無いってわけではないんですけどね。 パスタとか...、ここで止まっちゃうのね。  しいて言えば、サンドイッチとかエンパナダとか、あとは美味しくないパン、肉の付け合せの揚げジャガイモ、ワインとマテ茶?(´・ω・`)。

それはそれで、美味しいんだけど、苦しいなぁ。 で、アルゼンチンの連中ときたら、サンドイッチとかエンパナダの軽食で繋いどいて、ほとんど毎日、ドカンと肉食ってるみたいなんだよな。 で、俺たちは、肉さえあればいいのさ、なんてうそぶいてるのね。

で、その肉だけど、ビーフが主で、羊もある。 アルゼンチンの肉の特徴は、獣臭が無いこと。 脂にも、ほとんど味がない。 じつにさっぱりしている。 まあこれは悪く言えば、肉の風味に乏しいともいえるんだけどね。

アルゼンチンでは、ロインや胸肉や骨付きのバラの何キロもある塊を、何の下味もつけずに、塩すらちょこっと付けるだけで、鉄格子みたいな鉄網(パリージャ、PARILLAと言います)の上で、気長にひっくり返しながら、2時間もかけて薪ほ熾火で焼く。 急ぎの時は、アメリカンステーキみたいに3cmぐらいに厚切りにして、直火で焼く。 肉500grが一人前の標準だ。 上の写真は、羊肉の盛り合わせだけど、骨付きなんで800gr。 付け合せは、肉の下に隠れてる、揚げジャガイモだけだ。

Img_9379肉皿以外にテーブルに運ばれてくるのは、ぱさぱさのパンと、写真の薬味だけ。 緑のがチミチュリ、左がアヒー(唐辛子でやや辛い)、右がクリオージャ(いろんなハーブ)、いずれも酢とオリーブ油ベースで酸っぱい。 肉塊をナイフでぐりぐり切って、薬味をちょこんと乗せて、もぐもぐ。 赤ワインを含み、もぐもぐ。 黙々と、肉を口に運び。 金髪の細身のご婦人までが、平らげちゃうのよね、こんなのを楽々と。

初めてアルゼンチンに来たとき、そういうのを見て、ようしと張り切って、がつがつ食い始めたけど、はっきり言って進まないのね、あんまり。 だってね、何の味もついてない、塩味すらまともについてない肉なんだから。 薬味は酸っぱくていくら乗せても肉になじまないし。

テーブルには、塩もコショウも置いてない。 ボーイさんに持ってきてもらって、塩コショウをしゃかしゃか振り振りし、もぐもぐ、よしよし肉らしくなったぞ、でも通りかかるウエイトレスたち、ちらっと見て軽蔑の表情で去っていく。 そういう食べ方はしないみたいだ。 

005_2風吹きすさぶパタゴニアパンパの大平原をバスに揺られ、たどり着いた飛砂で埋もれてしまいそうな町のレストランでは、塩コショウを頼んでも、いつまでも持ってきてくれなかった。

肉を噛みすぎて痛む奥歯を気にしつつ、塩気のない肉を呑み下しながら、僕は思った。

これは、主食の食べ方だな。

僕らが白米を食べるように、メキシコ人が甘くないトウモロコシのトルティージャを食べるように。 さっぱり味の肉塊を、香ばしい煙でじっくりと素焼きにして油を落とし、滋味を凝集させ、ちょこっと酸っぱい薬味を乗せて...、肉をたくさん食べるには、こうなんだろうな。 僕らが漬物でご飯を掻き込むみたいなもんか...。

それからね、アルゼンチンの肉食習慣は、ガウチョの文化だそうです。 故国を離れ、見知らぬ土地の荒野にやってきた移民たちの、その子孫のガウチョたち。 ラクダもどきのビクーニャとか、ダチョウもどきのニャンドゥとか、見慣れない新大陸の生き物が闊歩する、遠い異世界の平原を、先住民たちと交わりつつ放浪し、荒馬を乗りこなし、牛を追い。 荒野の唯一の糧である獣を屠り肉を炙った、荒野の民、ガウチョたち。

ひゅうひゅうなる風の音を聞きつつ、肉を頬張るうちに、よしよし、だんだん愛着が出てきたぞ。 やっぱりアルゼンチンでは、肉はこうでなくっちゃな。 よし、頑張って食おう、確かにこれだと飽きが来ないで、じゃんじゃん食べられるぞ。 

というわけで、僕は毎日大盛りの肉皿を平らげていたんだけどね。 まず、3日目ぐらいから排便に苦労するようになった。 それから、いつも胃が重く空腹感がなくなり、体はだるい。 肌はカサカサなのに脂っぽくて、体臭まで肉っぽくなってる気がした。

う~む、ガウチョを偲ぶにも、体力がいるな...。 それから、この連中と日本人では、体のつくりが違うのかも、とも思った。

今回の2週間のアルゼンチン滞在では、肉の大皿は2回だけにした。 塩コショウをたっぷり振って食べた。 肉の味そのもので、肉の味だけで、とても美味しいと思った。 こんどは、もっと食べよう、なんて思った。 アルゼンチンに通ううちに、毎日食べたくなるかもしれないな、アルゼンチンの肉。 ガウチョ~、ガウチョ~、なんて念じつつ。 やがては塩なしで、ちゃんとチミチュリとかクリオージャとか付けてね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2017年3月29日 (水)

白い春のトウモロコシ

002_2トウモロコシを、買いました。 朝早く、トラックの行商さんからです。 朝一、もぎたて~。 まあ、荷台いっぱいのトウモロコシ、朝の2時間では採れません、ウソでしょうけどね。

行商のトウモロコシは、1ダースが販売単位、10ペソです。 一本換算で、5円ぐらい。 わあ、安い、とお思いでしょう。 地元で取れる農産物の値段はこんなものです。 一日の給金がだいたい1000円の、メキシコの田舎ですから。  

え~、給料、安っす~い! なんて貧しい国なの! うむ、そうとも言い切れないですぞ。 安いトウモロコシ(だけじゃないよ)、広い国土に青い空、田舎だと家も庭もでかいぞよ。 いや、野山も、椰子の木そよぐ浜だって、庭みたいなもんだしね。 ネコも犬も、何匹でも飼い放題。 ロバだって、馬だって、ワニやダチョウも飼えるぜよ( ^ω^ )。

それにね、日当1000円と言っても、それは単なる為替の円換算。 もしメキシコペソが5倍になれば5000円、そしたらトウモロコシは一本25円、それでもトウモロコシ、安いでしょ。 さてさて、どちらが豊かでしょうか、微妙になってきたでしょ。

だいたいね、今の貨幣価値格差ってのは、先進国(嫌な言葉!)の搾取手段だからね。 同じ労働をしてても、アメリカ人はドル下げてメキシコに大名旅行ができる、メキシコ人は屋台でタコスパーティがやっと。 アメリカ人は1年働きゃ新車が買える、汗水流してそれを作ってるメキシコ庶民は煙吐いてる15年落ちのアメリカ流れの中古車がやっと。 おかしいだろ、これ。 他人の物をあくせく働いて作ってタダ同然で持ってかれて、生かさず殺さず、奴隷そのものでしょ、これ。 欧米の唱えるグローバリズムって、連中の世界規模の搾取手段の方便だからね。 アナタ方も、搾取される側になりつつあるんですぞ、騙されちゃだめですぞ。 

003さあ、さっそく、料理しましょうかね、一本5円のトウモロコシ。

ほら、真珠みたいに艶々の、メキシコの白いトウモロコシ。 メキシコ人の主食。 全然甘くなくて(だって主食だからね)、滋味がしっかり濃縮された、メキシコの大地の恵みです。

メキシコの西岸北東部のシナロア地方では、雨季の7~9月以外は、いつでもトウモロコシが栽培できます。 特に、春のトウモロコシは、美味しいんだ。

料理は、明日、記事にしますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月 8日 (水)

立ち食いタコス

018_2 ガソリンスタンド脇に人だかり。 夜明け前に家を出て、マサトランまで長躯140kmを朝駆けしたのは、これが目的でした。
 
朝の3時間だけの開店で1000個のタコスを売るという、タコスの屋台。 格安で美味しいと評判で、マサトランに下宿する貧乏学生(ゴメンナサイ)の息子と娘の命綱だそうな。
 
どんなものか、ぜひ見ておかなきゃと思いましてね。 うち、食堂ですし。 それから、屋台のタコスはメキシコの食べ物の絶対王者ですからね。
 
005 うむ、噂通りに大盛況ですな。 次から次にお客が来る。 整理の兄さんに番号札を貰って、呼ばれるまで待ちます。 9時に着いたんですが、約10分待ちです。
 
ご覧のように立ち食いです。 タコスを置くバーすらありません。 みなさん、屋台の周りにたむろして、トレイを手に乗っけて、タコスをつまんで頬張ってます。 覗き見すれば、タコスは標準サイズのトルティージャ2枚重ね、しかも具の盛りが凄い。 
 
006 メニューです。 頭肉、豚皮、カジキ燻製、肝臓などメキシコのタコスの定番が9種類もあって、一つ10ペソ(約60円)、フリホル(豆)だけなら6ペソ。 それから、ハマイカ水は10ペソで飲み放題です。
 
3人ほど前の人の注文を作り始めたタイミングで番号が呼ばれ、整理のお兄さんに注文を言う。 頃合を見計らって、タコス作りの兄さんに整理して伝える。 カベサ3つ、次チチャロン4つ...って調子で。 タコス作りは、わき目も振らずに指示通りにタコスを作り続ける。 これだと早いし、迷い症のお客につっかえない、オーダーがたまってごちゃつくこともない、良いやり方です。 まあ、行列ができる盛況が前提ですけどね。
008タケロ(TAQUERO、タコスシェフ)のパンチョさん。 トルティージャを掌に乗せる、フリホルぺーストを塗る、具材を乗せてたたむ...、その速いこと。
 
おーい、パンチョ、チニト(中国人ちゃん)が写真撮ってるぞー、誘拐されるぞー、なんて声がかかれば、片目でOTTOおじさんに笑ってみせる、でも手は全く止まらず、片目はタコスを追い続けてます、えらいもんです。
 
010 お客は注文のタコスを受け取ったら、トッピングの薬味を乗せ、サルサをかけて、好みのタコスを完成させます。
 
タコスシェフのパンチョさんと、お客を整理して番号札を渡し注文を取り代金を受け取る人、トルティージャやトレイやサルサや薬味などを補充する係り、雑用使い走りの4人体制のようです。
 
013待ち時間は長かったですが、注文すればあっという間に来ました、OTTOおじさんのタコス。 たためないぐらいの具が乗ってます。
 
015 さらに、思いっきり薬味やサルサを乗せて齧ります。 4つで満腹になりました。 普通のタコスなら、10個は軽くいけるんですがね。
 
このタコス屋台を評価すれは、薄利多売路線の立ち食い半セルフサービスで、安くて超大盛り、味はまあ普通でしょうか。 繁盛店だけに具材もトッピングもパリパリ新鮮です。 飲料が飲み放題も良い。 こりゃ、繁盛しますわな。
 
いい勉強になりました。 じつはね、いつか日本人が絶対に来ないような、観光客なんて絶対に来ないような、そんな遠い小さな村で、小さな小さなタコスの屋台をやりたいという、もう20年以上も胸に温めている夢があります。 隠遁者にふさわしいと思いません?  

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2016年12月22日 (木)

ビリア・スルティード、ふっふっふ...

なんかもう、愛車オデッセイのトランスミッションがイカレてから、その連鎖だか何だかトラブル続きで、あちこち駆け回って、出費はかさむばかり。 その顛末は、まだ進行形なんで、落ち着いた時に記事にしますね。 まあでもクリスマスだし、気候は良いし、元気出さなきゃね。
Img_6230bllさて、今日もオデッセイの件で早起きです。 朝霧の中、朝露いっぱいのフロントガラスにバケツで水をかけたりしてると、地平線から大きな朝日が顔を出す。 朝霧が見る見るうちに薄れていき、姿を現した椰子の木立にほのぼのと朝日がさして、オレンジ色に染まる。 椰子の木って、いつ見てもきれいです。
 
今日はこれから、140km離れたマサトラン市までドライブです。
 
Img_6236bll朝飯は、道半ばのエル・ロサリオの、熱々のビリア(BIRRIA)。
 
ビリアって、肉の蒸し焼きスープでして、メキシコの代表的な肉料理で、庶民のフィエスタのごちそう料理でもあります。
 
Img_6237bllこのお店、こんな看板があるだけで、一見食べ物屋とは分からない。 ところが旨いのね、ここのビリア。
 
Img_6238bllこれがキッチンで、テーブルが3つあるだけ。 まあね、メキシコでは、小さくて小汚い構えの店のほうが、安くて旨いことになってます。 まあこれ、万国共通かもしれません、それで不味かったら、すぐにつぶれちゃいますからね。
 
Img_6240bllヤギと羊のビリアがあるんですが、ビリアは元祖はヤギ(CHIVO)です、迷わずヤギを注文する。 一人前50ペソ(約300円)。
 
でね、ふと思って、スルティードもあるのって聞いてみました。 スルティード(SURTIDO)っていうのは、肉や脂や筋や内臓もみんな入った盛り合わせって感じの意味です。 純肉なら、マシサ(MACIZA)。
 
するとね、おじさん僕をじ~っと見て、妙に抑えた声で、スルティードがいいのか? うん、もしできるんならね。 ああ、できるよ、そうか、じゃあスルティードだな、ふっふっふ...。
 
うぬぬ、あの含み笑いは何なんだろうか...(;°°)~?
 
Img_6241bll_2新鮮な薬味がどんとテーブルに。 シラントロ(香菜)の香りに胃袋が鳴ります。
 
おい、ハポネス、どうしてスルティードが好きなんだ。 マシサだとさっぱりしすぎて物足りないからね、いろいろ混じってるほうが楽しいし。 おじさん、うんうんとうなづいて、また僕をじ~っとみて、ニタ~リ。
 
いや~ん、また笑ってる~(゚ー゚;。
 
Img_6244bllやがて、待望の僕ちゃんのヤギのビリアのスルティードが運ばれて来ました。 ほれ、ハポネス、ふっふっふ...。
 
これには僕も、いささかぎょっとしました。 御覧のように、内臓の、しかも赤物のオンパレード。 主に心臓、肝臓、肺、腎臓、それから軟骨付きの骨も入ってます。 むっと来る獣臭。 いくらスルティードと言っても、こんなビリア、見たことない~。
 
Img_6245bll薬味を思いっきり乗せて、ライムをぎゅうぎゅう絞って口に含む。  爽やかなビリアのスパイスの香りが内臓の風味と拮抗して、いい感じ。 ぎゃはは、美味しいじゃんnote
 
Img_6246bll食っても食っても、内臓ばかり、なかなかよろしい。
 
Img_6247bll楽々と完食しました。
 
うほほ、よく食ったなハポネス、オレのスルティードを平らげた初めての外国人だよ。 グラシャ~ス、美味しかったよ、ところでこのスルティード、メキシコ人には好きな人多いの? いや、どうかな?、メキシコ人にはもう少し内臓を減らしたのを出すからね。 な~んだ、どうやらOTTOおじさん、虐待されてたみたいね。 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016年10月19日 (水)

チョプスイ

Img_5662bl昨夜も雷雨。 もう10月も半ば過ぎですから、秋風が立ってなきゃいけないんですが、今年は雨季がだらだら終わらず、毎日30度越えの蒸し暑い日が続いてます。

さて、こういう時は、野菜をばりばり食って、元気付けなきゃね。 という訳で、今日のお昼は奮発して、モヤシ入りの野菜炒めです。
 
何が奮発だよってお思いでしょうね。 いえね、メキシコではモヤシは珍しい野菜で、結構高いんです。 スーパーにちょこっと置いてるだけで、1キロ35ペソ(200円近く)もします。 この値段は、野菜としては非常に高い。 だいいち、鶏がキロ30ペソですからね。
 
Img_5666bl 今日買ってきた、メキシコのモヤシ。 日本のと同じですかね? 中国人が栽培して、卸してるそうです。
 
でね、こちらではモヤシは、スーパーではフリホル・ナシド(JURIJOL NACIDO, 目が出た豆)っていう名前で売ってますが、通称はチョプスイ(CHOP SUEY)です。
 
ご存知の方も多いかと思いますが、チョプスイは本来、アメリカ発祥のアメリカ圏にしか存在しない中華野菜炒めのことです。 閉店間際にアメリカ人の客が来て、何か食わせろって言うもんで、有り合わせの野菜で炒め物をつくった。 こりゃ旨い、なんて料理だ? え~っと、適当に言っちゃえ、チョプスイで~す。 それが起源だとか。 で、メキシコでは、なぜかそれが転化して、モヤシのことになってます。 たぶん、メキシコの中華料理屋のチョプスイは、モヤシがごっそり入ってたんでしょうな。
 
久しぶりの、モヤシ入り野菜炒め。 家族どもも、おお、チョプスイ入りの本物の野菜炒めだ(?)、と大喜び。 しゃきしゃき、美味しかったです。 もう少し安ければ、毎日でも食べられるんだけどね。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2016年10月11日 (火)

エクアドルの根菜

エクアドルの市場で見た、変わった根菜を、お見せします。

Img_5065ecオカ(OCA)。

市場や露店に、普通に見かけました。 ジャガイモと同じように使うそうです。 味は、ジャガイモよりも少し歯ごたえがあって、いささか酸っぱいとか? ちょっと想像がつきませんね。 残念ながら、食べるチャンス、ありませんでした。

調べてみましたら、びっくり。 Oxalis tuberosaという植物の根茎なんですが、オキザリス(Oxalis)って、カタバミの仲間です。 確かにカタバミには根茎が出来ますし、葉っぱは酸っぱい。 しかしこの仲間が根菜として利用されてるとはね。 アンデス地方で広く栽培されているとのことです。

Img_5066ec寸詰まりのダイコンみたいな根菜。 市場のオバサンに訊きましたら、白ニンジン(Zanahoria blanca)だと言います。 何も知らない外国人だと思って、からかってるのかな? しかし、クンクンかいでみると、確かにニンジンの匂いがします。 用途は普通のニンジンと同じだそうですが、ニンジンより美味しいとか。 う~ん、残念、食べてみたかった。
 
これも、調べてみました。 学名、Arracacia xanthorrhiza アンデス地方原産。 ケチュア語で、ラカチャ(Raqacha)。 アラカチャ(ARRACACHA)とも言うようです。 
 
やはり、ニンジンやセロリと同じ、セリ科の植物でした。 アンデスの山地で栽培されているとのこと。
 
さすが、アンデス。 うぬぬと思わす唸るような、変わった食材がありますな。
 
Img_5067ecこれは、現地名バタタ(Batata)。 サツマイモのことです。
 
エクアドルのサツマイモは、中が鮮やかなオレンジ色です。 肉や魚料理の付け合わせで、皮をむいて茹でたのが、よく出てきました。 ちょっと水っぽくてねっとりしてて、ほくほく感はないです。 アメリカのヤムに似ています。 メキシコの、黄色いほくほくサツマイモ(CAMOTE)のほうが、僕には好みかな。 ちなみにサツマイモは、中南米が原産地だそうです。
 
Img_5069ecこれは、ユカ(Yuca)。 学名、Manihot esculenta 
 
日本では、キャッサバと言う名前で知られている(?)イモです。 この作物も、南米が原産だとか。 エクアドルでは、暑い低地で栽培されていて、海岸地方では準主食だそうです。 熱帯地方ではどこにでもある食材ですが、どんなふうに調理するのかな? こんど行ったらエクアドル風ユカ料理、絶対に食べてみないとね。  

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2016年10月10日 (月)

エクアドルのジャガイモ

Img_5325ecエクアドル(ECUADOR)の首都、キト(QUITO)の周辺の村から周囲の山を望むと、山肌の斜面に耕作地が広がっています。

Img_5330ecもう一枚、行きましょう。 ジョアという標高3000mほどの村からの景色ですが、相当高い所まで耕してますね。
 
Img_5329ec何を植えてるんだろう? 頑張って行ってみると、ジャガイモ畑でした。 そうそう、ジャガイモはエクアドルの主食でした。
 
この辺りは、年中日本の10月ぐらいの気候で、天水まかせで年中ジャガイモが採れるとか。 ちなみに、ジャガイモの原産地はアンデスの高地だそうです。 この辺りが故郷なのかもしれません。
 
Img_5334ec露店では、大きな籠で売ってます。 バスでも、ジャガイモの籠を下げたご婦人方が乗り込んで来ます。 これが流通単位のようです。
 
Img_5070ec 市場には、イモ類専門の店が軒を連ねてまして、いろんな種類のジャガイモがあります。 それぞれに持ち味があり、用途があるんでしょう、極めてみたいもんですな。
 
Img_5068ecいかにも栄養がありそうな、紫色のジャガイモ。 中まで紫ですが、残念ながら色は調理すると、ほとんど落ちちゃうそうです。
 
Img_5340ec エクアドルでは、どんな料理にも、ジャガイモが付いてきます。 スープや煮物も、ジャガイモが主体です。 写真は、ブタ丸焼き屋台ですが、マッシュポテトを丸めてブタの油で焼いたのが付いてきました。 エクアドルではトルティージャはありませんから、このイモ玉でおなかを膨らませます。 ジャガイモの滋味とブタの旨みが濃くて、極めて美味。 ジャガイモって、こんなに美味しかったのね。
 
Img_5341ec 円盤状に潰して揚げたのもあります。 ジャガイモそのものですが、これだけでいくらでも食べられます。
 
うわぁ、健康に悪そう~、ですか? いやいや、清浄な環境で育った食材をバランスよく摂ればOKです。 それから、美味しく食べることが、なりより大切かと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月 8日 (土)

エクアドルの庶民食

エクアドルでは、もっぱらキトの庶民街で食事をしました。 ほんの4日間で、エクアドル料理を堪能したとはとても言えませんが、庶民食堂はびっくりの安さでした。

Img_5014710_2 セビチェ(CEVICHE)。
 
ラテンアメリカでは、たいていの国に、生の魚介をライムかレモンでマリネした冷菜、セビチェがあります。 エクアドル風は、トマトベースの汁にどっぷり浸かってます。 酸味は弱めで汁も飲める、全然辛くないです、たぶんチリ(アヒー、AJIと言います)は入ってないです。 薬味はネギと香菜です。 メキシコのセビチェとかなり違います。 僕は辛いのに慣れてるんで、チリソースを持ってきてもらいましたが、このソースもさっぱり辛くない。 エビたっぷりで美味しかったですが、ちょっと物足りない気分。 6ドル。
 
Img_5012710_2エビと白身魚のココナッツミルク味。
 
エクアドルの食事には、白ご飯が付いてくる。 長粒米ですが、しっかりと炊けてます。 このソース、少しの酸味と甘みがあって不思議な風味。 聞いてみましたら、パッションフルーツの果肉が入ってるそです。 揚げバナナ付き。 7ドル。
 
Img_5013710_3エクアドル風焼きめし、カニ肉かけ。
 
中華じゃなくて、普通のエクアドルレストランの料理です。 チョウファン(CYOUFAN?)って名前だったと思います。 ひょっとして、チャーハンが語源なのかも。 エクアドルには中国移民が多いそうです。 味は、どっちかというとパエリア風で洋風スパイスが効いてます。 しかしネギがしっかり入ってる、不思議な調和で非常に美味しい。 甘酸っぱい揚げバナナが合います。 3人で分けてちょうど良い大盛りです。 7ドル。
 
な~んだ、ちっとも安くないやん、とお思いでしょうね。 ここまでは、まともな店構えの観光客用レストランの料理ですから。
 
この先が、庶民食堂の料理です。
 
Img_5413710_2定食1ドル50セント(約150円)とあったので、入ってみました。 出てきたのが、これ。 肉とマカロニの、どろどろ濃厚スープ。 う~、やられた、やっぱり安すぎたか、と思いました。 でも、大鉢いっぱいの量で、肉の味が効いてて美味しい。 大方食べ終わって、かなり腹が膨れたところに、下のお皿が出てきました。 これ、前菜のスープだったのね。
 
Img_5414710_2肉とジャガイモの煮込み。 ご飯もっぷり。 味も上々です。 これで、1ドル50セントは安いわ。
 
Img_5130710_2これは、鶏のスープ。 具は、足、首、玉ひも(腹から出した未成熟の卵)です。 ぼくはこういうゲテモノ系、好きです。 白ご飯とサラダ、ドリンク付きで1ドル75セント。
 
エクアドルの庶民食堂では、こんな感じの定食が、ドリンク付きで3ドル以下で食べられます。
 
Img_5137710_2これも定食屋ですが、心臓とタン、それから牛腸とジャガイモの煮込みの2種類あったので、半々にしてもらいました。 2ドル25セントです。 内臓系の料理は安いんです。 同じ煮込みでも、肉なら3ドル。 このジャガイモ、ほくほくで味がしっかりしてて美味しい。
 
品のない盛り付けがいかにも安食堂ですが、スプーンでご飯に絡めてガツガツ食べるには良いです。 エクアドルでは、いつもご飯が食べられるんで、おなかの調子も良好でした。
 
Img_5261710_2食堂のテーブルには、こんなサルサがおかれています。 少し辛いのと、全然辛くないのと。 ご飯や料理にかければ、さっぱりおいしく食べられます。
 
Img_5275710_3これは一応、中華です。 なんと、パンが付いてきました。 ちょっと値が張って、4ドル50セント。 水っぽくて旨みなし、化学調味料を使ってないからかな、不味かったです。 まあ、他のエクアドル食堂が美味しかったから、そう感じただけかもしれません。
 
Img_5339710_2これは、道端の屋台。 全然粒がそろわない、でこぼこの茹で白トウモロコシ。 それから親指の先ぐらいの小ジャガイモとソラマメの塩茹で。 トウモロコシ1本とシャモジいっぱいの塩茹でをちゃちゃっと皿に盛って、1ドルです。 これが美味しいのよね、オヤツに最高。 お腹も十分に膨れます。 これと1ドル50セントの定食で一日過ごせます、栄養もたっぷりです。  おまけに気候は良いし人心穏やか、天国じゃないですかね、ここ。 エクアドル移住計画でもたてましょうか、いかがです?  

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2016年10月 4日 (火)

クイ、喰いねぇ

Img_529333 キト郊外の山の中の小さな村、ジョア(LLOA)。 小さな朝市は、あっという間に見終わってしまい、さてどうしようか? せっかくなんで、山の空気を吸いながら、朝飯でも食うか。 何があるのかな? 屋台を見て回ってましたら、こんな看板が。 上のポンチョを着たネズミなんですがね。
 
アクアドルのアンデス山岳地帯で、クイ(CUY)っていうテンジクネズミの一種を食用にしてるって言う話は聞いてました。 テンジクネズミって、まあモルモット類なんですが。
 
出たな! 噂のクイ、肉食系男子、OTTOおじさん(また言ってる)、これは避けては通れません。
 
お兄さん、クイ、食いたいんですけど(スペイン語でです)、何があんの? ああ、今日はアサド(ASADO、焙り焼き)だよ、ほら、あそこ。 
 
Img_530333 すみません、陰になっちゃいました。 クイの丸焼きです。 けっこうでかくて、35cmぐらいあります。 やっぱり顔はモロにネズミです。
 
ヒゲは焼けたなとか、やっぱり前歯があるな、なんてぶつぶつ言いながら、しげしげと眺めてましたら、お兄さん、一匹15ドル(約1500円、エクアドルの通貨は米ドル)だよ。
 
高いなぁ。 僕があんまり感心して見てるんで、吹っ掛けられたかなと思いました。 今日の朝市では、僕が唯一の外国人のようだし。
 
こういう時は、僕は諦めが良いんです。 ラトン(RATON、ネズミ)一匹に15ドルは高いよ、隣の屋台のロクロ(ジャガイモスープ)なら2ドルじゃん、またこんどにするわ。 あ~、待って待って、ラトンじゃないよ、クイだよ、美味しいんだよ。 朝飯に大ネズミ(しつこい)一匹は多すぎるよ。 なんだかんだで、クイ1/4の定食ドリンク付きで、3ドル50セントで交渉成立しました。 食べるところが多そうな、お尻の部分の縦割りをリクエスト。  
 
Img_530533 はい、クイ定食。 お若えの、クイ、喰いねぇ、なんてね(*^-^)。
 
Img_530633 一見、鶏ももみたいですが、足がネズミです。 味はですね、やっぱり鶏ももに似てますが、もっと筋肉が細かくて旨みたっぷり、特に気になる臭いはなし。 弾力がある歯ごたえで、とっても美味しい。 ただし、皮は靴底みたいに硬かったです。 お兄さんに訊いたら、湯に浸けて毛を抜き、剃刀で剃るそうな(゚o゚)。 丸焼きは、皮つきでないとダメだそうです。
 
Img_530733 あっという間に完食。 関節のところの軟骨が旨かったんでガリガリ齧ってたら、筋が歯に挟まって翌日まで苦しみました。
 
あとで村の人たちと話す機会があって、聞いてみましたら、クイを裏庭で飼ってるお宅も多くて、普通に食べてるそうです。 そうか、山でとっ捕まえてきたんじゃなくて、飼育ものだったのね。 考えてみれば、上の看板みたいなマダラの奴は山にはいないよね。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2016年9月29日 (木)

丸焼きチャンチョ

昨日の記事で、どこ行ったか分からない、なんてボケたこと書きましたが、浦島の亀さんからコメントを頂き、竜宮城に行くことになりましたサンゴルキ(SANGOLQUI)って町だと判明しました。 いやぁ、持つべきものは友ですな。 どうもありがとうございました。
 
Img_516427さて、そのサンゴルキの市場。 中南米の市場って、たいていは方形のスペースに、青果とか、肉とか、魚とか、雑貨とか、それぞれエリアが分かれてて、食堂エリアが隣接してるのが普通です。 2階が食堂街になってる場合もあります。 サンゴルキの市場は、正面玄関が食堂エリアになってます。
 
Img_516227じゃじゃじゃ~ん。 これを見たら、肉食系男子OTTOおじさん(意味が違うぞ、意味が)、見逃すわけにはいきません。
 
この町の市場の食堂、出し物はどこも、このブタの丸焼きばかり。 よっぽど名物なんでしょうかね。
 
エクアドルではブタのことを、チャンチョ(CHANCHO)って呼ぶのが一般的のようで、この料理、チャンチョ・オルナド(CHANCHO HORNADO)と言います。 ブタのオーブン焼きですね。
 
Img_516127お尻側から見たところ。 なかなか魅力的ですな、むふふん。
 
皮がメキシコ料理のチチャロン風に、パリッと煎餅みたいに仕上がってます。 ブタをどんなに熱した窯に入れても、こんなにはなりません。 作り方を訊いてみましたら、まずブタの皮を剥いで脂肪を削り落とし、それを土釜でこんがりと焼き、焼きあがったのに皮をかぶせて大鍋の超高温ラードにどっぷり浸けて、じゅわっと揚げるそうです。 う~ん、それでこんなにうまく出来るのかな? たぶん隠されたノウハウがあるんでしょう。
 
Img_525927どこの店でも、ブタさんの頭が並んでます。 もちろん売り物で、頼めば、かち割って大皿で出してくれます。
 
Img_526327 他にも食べたいものがあったんで、皮と肉半々で半人前の小皿を注文しました。 手前の黄色いのは、ジャガイモを練って揚げたのです。 熱い煮汁をさっと回しかけてくれる。 飲み物付きで2ドル(200円ちょっと)。
 
まあね、メキシコ住まいのOTTOおじさんには、エクアドル風ってことだけで特に珍しい料理でもないんですが、皮もお肉も絶妙の仕上がりで、とっても美味しかったです。 やっぱり旅先では、その土地の人たちが普段食べてる料理が最高です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧