植物

2017年11月15日 (水)

ナヤリト州、ヘススマリアへの小旅行ーV サボテン林

068pukipukiひと山越えて、標高1000m以上の高原地帯に入る。 松やカシワの林と、灌木とウチワサボテンの疎林が交互に現れる。 まるで中央高地のような風景です。

069pukipukiメキシコと言えば、サボテンでしょうかね? ウチワサボテンとか、ハシラサボテンとか、大きいのも小さいのも、いろんな種類が北部の砂漠地帯から、冬には雪が降る高地にも、南部の熱帯雨林まで、メキシコ全土に分布してます。

そうです、サボテンって、砂漠以外でもあるんです。 僕が住むシナロア南部は、乾季落葉林という植生でして、夏の雨季は日本の梅雨以上の雨量ですが、サボテン、しっかりとあります。

070pukipukiメキシコの民は、サボテンと共に生きてきた、 ウチワサボテンは、野菜として広く食用にされる。 ちゃんと下ごしらえをして使えば、とても美味しい。 ツナとかピタヤとか呼ばれる、うっすら甘くて果汁がいっぱいの実は、そのまま食べたりお菓子にしたり。

071pukipukiこんな砂礫と岩ばかりの土地では、野菜が作れない。 こんなところに住む人達には、サボテンが唯一の野菜だったりします。 一年中緑で、採っても採っても新しい葉が芽生えるサボテン。 水分をたっぷり含み、ビタミンとミネラルが豊富。 神様の贈りものですね。

073pukipukiサボテンの原野の、岩の間の僅かな砂地に咲く花。 ヒャクチニソウの原種だと思います。 ヒャクニチソウも、メキシコの高原が原産地です。 こちらでは、夏の雨季に芽生え、秋に咲き乱れる花です。

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2017年11月 4日 (土)

センチュリーフラワー

009pukipuki隣町のアパートの植え込みの、リュウゼツランの花が、開花間近です。

リュウゼツランの仲間(Agave属)は、メキシコを中心として、アメリカ大陸に分布する、単子葉植物群です。 メキシコでは、マゲイ(MAGUEY)と呼んでます。 有名なメキシコの蒸留酒、テキーラの原料です。

株は何十年もかけて少しずつ大きくなり、突然花茎を高く伸ばして開花する。 100年に一度開花するということで、センチュリーフラワー(世紀花)とも呼ばれます。 ちょっと大げさかもしれませんが。 メキシコでは、どこにでもある、ありふれた植物です。

花が咲き終わり実を付けると、その株は枯れてしまいますが、周りには子株がたくさん芽生えてきます。 種も発芽率が良くて、簡単に増やせます。

この仲間、200種類以上もあるそうで、大小さまざま。 写真の株は、最も小さな種類です。 それでも花茎の高さは、3m以上になってます。

435pukipuki原野に行けば、こんな大きな種類もも見かけます。

この株なら、花茎の高さは、いったい何メートルになるんでしょうかね? 見たいものです。 長生きしなきゃ。 

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2017年9月13日 (水)

アリアケカズラ

015pukipuki我が家の、アリアケカズラ。

黄色い花がそうです。 紫のは、近縁種のムラサキアリアケカズラ。 色違いではなく、別種です。

008pukipukiキョウチクトウ科アマランダ属。

蔓性ですが、にょろにょろ伸びるのではなくて、丈夫な小枝が長く伸びるって感じです。

010pukipuki10cm以上ある、大きな花。

鮮やかな黄色と、ややぼってりとした花弁が、いかにも熱帯花って感じ。

011pukipuki熱帯性の植物で、僕はテアカパンで初めてこの花を見た。 もう、20年以上も前のことだ。 うわぁ、きれい。 おお、とうとう憧れの熱帯に来たぞ。 凄く感動した。

で、とうとうテアカパンに家を買って、いちばんに植えたのがこのアリアケカズラだった。 ところがですな、この植物の成長が遅い事。 大事に育ててるのに、年に30cmほどしか伸びないのね、蔓のくせに。 花も一向に着かない。

初花が咲いたのは、もう忘れかけた頃、確か5年目だったと思う。

今年でテアカパンに移って12年になるんだけど、やっとそこそこの花着きで、格好がついてきたって感じ。

012pukipouki外の空地側から見たところ。 あれあれ、こんもり繁って、花もたくさん咲いてる。 だいたい蔓植物って、フェンスに這わせると、外側のほうが綺麗に咲くんですよね。

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2017年9月10日 (日)

成り過ぎのアボカド

028pukipuki我が家の、アボカドの木。 実生で、推定樹齢14年。 テアカパンに来て、このあばら家を買った時には、膝ぐらいの幼苗でした。 今では高さ7m。 もう成木ですね。

今年は、成り年でしてね。 200個以上の実が成ってます。

017pukipoukiメキシコ在来種系で、皮がつるつる、熟しても緑のままのタイプです。 一個で500grを超える大玉種。 もうそろそろ、採りはじめてもいいかな。 11月末まで、毎日食べ放題です。

味は、日本に出回ってるハス種に比べて、脂肪が少なめで、やや淡泊。 ダイエット系ですかね。 それから、切ってからほとんど黒くならない。 だから、きれいな緑の、サラダやワカモレソースができます。

018pukipukiアボカドって、根の張りが悪くて、ハリケーンの風で倒れることが多い。 それで、下枝を延ばさせてバランスをとってるんですが、鈴生りの実の重さで枝がしなって、地面に付きそうになりました。 放っておくと、枝が折れるか、実が地面に付いて腐る。 ご覧のように、つっかえ棒を入れました。 やれやれ。 

020pukiupkiほらね。 まさに鈴生り。 この枝だけで、20個以上なってますから、総重量は10キロ以上。 枝がしなうわけです。 成り過ぎや~。

めでたいんですが、アボカドは隔年結実でしてね。 来年はたぶん、葉っぱばっかり。 ほどほどにして、毎年成ってくれればいいのに。 何事も、こちらの都合通りには行かないもんです。

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2017年6月 3日 (土)

ゲットウ

006blg我が家に、こんな花が咲いています。

なかなか、愛嬌がありますね。 毒々しい色合いで、ちょっと不気味でもあります。

学名、Alpinia zerumbet

こちらでは、ヒンヒブレ(GINGIBRE、ショウガ)って呼ばれています。 熱帯アジア原産。 調べてみると、日本では、ゲットウとよばれていて、沖縄なんかに自生しているとのこと。 薬用植物で、この大きな葉っぱでムーチーと言う蒸餅包んだりするとか。 知らなんだ~。 ブログをやってると、知識が増えていいです。  

005blg草姿は、こんなです。 今は乾季で、日差しが強いんで、葉が日に焼けています。 ほとんど日が当たらないところで良く育ち、高さ2m以上になります。 年中、ぽつぽつと花を咲かせます。 

002blgつぼみの花穂です。 ゲットウって、月桃でしょうかね? 草全体に、ほのかに甘いショウガのような揮発性の香りがあります。 花も香る。

このゲットウ、メキシコの暑い地方では、よく見る園芸植物です。 空地に野生化して、茂ってたりもします。 でも沖縄みたいに、この葉っぱを料理や包みものに使う習慣はないです。 外来植物だからでしょう。 ほのかにショウガが香る、素敵なタマレスができそうなんですけどね。

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2017年5月 9日 (火)

ピンクのアマパ

025a今朝(5月9日)の西空。 帯状の雲が空いっぱいに覆っていました。

028aこれは、午後遅くの南の空。 今日は1日中、帯状の雲が出たり崩れたり。 地震雲でしょうかね?

021aさて、前の記事で紹介した黄色いアマパですが、もう盛りを過ぎて、輝きを失ってしまいました。 輝くばかりの花時はほんの1週間ほど。 花に命は短かくて、ですな。 まあ、何十年もの間、毎年咲くんですけどね。

015aかわって、ピンクのアマパが咲き始めています。 Tabebuia rosea

在来種で、シナロアの山野にもたくさんあります。 公園や街路樹によく植えられてます。 20m以上に育つ大きな樹です。 桜みたいに木全体が花で埋まります。 色合いも桜木のよう。

014a春の海と、夕月と、花盛りのアマパ。

海の近くでも、元気に育つ。 塩分にも強いようです。

015a_4八重桜のような、豪華な花様です。

春の花ですが、気まぐれな奴で、花期は年によって1月から5月の間とばらつき、樹によってもばらつきます。 2度咲く樹もあります。 今年は3月に一度開花のピークがあり、5月に入ってまたあちこちで咲きだしてます。 2度目の花見ですな。

003aラッパ型の花です。 スポンと抜けて、ひらひら落花する。 このピンクのアマパも、花の盛りはほんの一週間ほどです。

031aこちらは、ブーゲンビリア。 年中咲く花です。 とってもきれい。 でも、儚い命の花に心惹かれます、春ですからな。

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2017年5月 4日 (木)

黄色いアマパ

020bメキシコの春の花って、まあいろいろあるんですが、いち押しはこれでしょう。 木全体が、目も覚めるような鮮やかな黄色の花で埋まってしまう。 メキシコの青い空に映えて、眩しいばかり。 花見の宴をするなら、この花でしょうな。

ノウゼンカズラ科タベブイア属。 シナロア地方で、アマパ・アマリージャ(AMAPA AMARILLA)と呼ばれてる花。 一般的には、プリマベーラ(PRIMAVERA,春と言う意味)というみたいです。 タベブイア属には黄花とピンク花がありまして、黄花にも何種類かあります。 うちのほうにあるのは、たぶんシナロア南部の山麓でも見られる、メキシコ海岸地方の自生種、Tabebuia donnel-smithiiだと思います。

花期は、普通は4月なんですが、今年は遅れて、今が花盛りです。

015b20mにもなる大木です。 この木は、ずっと前から廃屋になってる古い邸宅の庭にあります。 塀越しにパチリ。 落花の絨毯の木の下から仰げば、どんないきれいでしょうかね。

014b街中の空き地にある木。 マンションの住民、窓から間近に花見ができますね、うらやましいなぁ。

庭に植えるには大きすぎる木です。 あるのは、よほど大きな古い家の庭か、郊外の農園です。

023b落花は、ひらひら風車のように舞い落ちてきます。 まるで黄色い蝶のよう、春の妖精。 セロファンのような、繊細な花弁は、まさに春の花ですな。

016bエスクィナパ(ESCUINAPA)の教会。

シナロア地方は今、初夏です。 そして、乾季のさなか。 汗ばむ日差しに青い空、木陰に渡る涼風が心地よい。 そして、春の花がいっぱい。

でもね、花見だ花見だと大騒ぎの日本と違って、メキシコの人たちって、花見なんてしないのね。、季節の花々は、ひっそりと咲き、静かに散っていきます。 それも好ましく思えます。

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2017年4月23日 (日)

春秋兼在

018我が家の、アボカドの樹。 現在、花盛りです。

2本ありまして、いずれも庭に捨てた種から生えてきた、実生です。 樹齢12~15年で、高さ5mぐらい。 果皮が滑らかななタイプで、こちらで、レヒオナル(REGIONAL、地域のという意味)と呼ばれている種類です。

ところで、アボカド(AVOCADO)っていう呼び方は英語圏のものでして、メキシコから中米では、アグァカテ(AGUACATE)、アルゼンチンやチリ、ペルーでは、パルタ(PALTA)です。

016アボカドの花。 5mmほどしかありません。

019もう、小さな実が成ってます。 ほんの半年足らずで、500gらぐらいの大玉になります。 収穫期は、9月から11月です。

003樹の下は、落ち葉でいっぱい。

アボカドって、4月に花が咲くと同時に落葉して、同時に一斉に新しい葉が開くんです。 毎朝、落ち葉と落花の掃除が大変。 今が、アボカドの春でもあり、秋でもあるわけですな。

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2017年4月20日 (木)

チランジア開花

001我が家のチランジアですが、1月半ばに気が付いたら花穂が出てきてたんですが、これがまあ、成長が遅いんですよね。 待望の花芽だったんで、当初は毎朝、どうなるかってドキドキしながら見てたんですが。 ところが、一向に花が咲く気配なし。 と言うか、毎日見てる限りでは、全く変化なし。 だんだん熱意が冷めて、ここんとこ見向きもしてませんでした。

そしたらですな、知らない間に花穂がほぐれてるじゃないですか!

002このチランジアは、テアカパンの東方の、西シエラマドレ山脈のとある谷からのいただきものです。 去年の1月に我が家に来て、こうして木の幹にロープで縛りつけました。 あとは、ほったらかしです。 世話要らず。 この仲間は着生植物で、空気を食って育ってるってもんで、エアープランツって呼ばれてるぐらいですから。

003_2よく見ると、花が咲いてます。 紫のがそうです。 しぼんだ花もありますな、数日前から咲き始めてたのね。

004なかなか繊細で、きれいな花です。 触れれば染まりそうな、紫の妖しいこと。 これからは、もう少し可愛がってやらなくっちゃね。

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2017年3月14日 (火)

ハナズオウに似た花

004もう3月も半ば。 日本は早春の気配むんむんでしょうかね。

僕が住むシナロアは熱帯ですが、それでも多少の季節があり、春が来れば、咲かざりし花は咲き、鳴かざりし鳥も鳴き。 春には春の花が咲く。 アマパとか、バウヒニアとか。 でもね、いずれも花容は熱帯花です。 ここには、早春の頼りない日差しの中に、冷たい春風に花弁を震わせる、清楚な梅も桃も桜もありません。

もう日本を離れて30余年になりますが、それでも熱帯の春の景色の中、儚さを求め、移ろいを探します。 そして、どうしても、梅や桃に似た花を探しちゃうのね。  

写真の花木、いまシナロアの山野に咲いています。 遠くから見ると桃の花のようです。

007だけど近くでみると、親指の爪ぐらいの花はこんなです。 マメ科なんですよね。

ハナズオウの類だと思います。 ネットで調べると、メキシコハナズオウ、Cercis mexicanaというのがあるんですが、シナロア海岸地方は分布域から外れてます。 なんという植物でしょうかね?

桃とは全然違う花ですが、微かにアカシアのような甘い香りがあり、ミツバチが群れてます。 すこしくすんだ桃色が、僕の心象の春の風景そのもので、大好きな花です。

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