生き物

2018年3月24日 (土)

宝石箱

008pukipuki夕暮れの浜で 、こんなのを拾いました。 カキの仲間のようなんですが、今まで見たことが無い種類。 殻は真ん丸で、肉厚で、ずっしり重い。 上側の殻は水平で、下側はお椀のようです。

010pukipuki殻を開けたところ。 死殻で、肉は入っていませんでした。 真珠のような光沢が綺麗です。

012pukipuki紅フジツボの飾りが素敵。 僕の宝物。

013pukipuki宝石箱にしましょう。

009pukipuki裏側です。 この貝、黒い部分が何か平らなものに付着していたようです。 なんだろう? 岩ではなさそう。 腐食した金属か、炭化した木材だろうか?

013pukipuki_2でもね、拾ったのはこんなところなんです。 パルミトっていう、テアカパンから15kmほどのところなんですが、きれいな砂浜で石ころすら全くない。 地引網を引いて、絶対に引っかからない浜。 いったいこの貝、どこから来たんでしょうかね?

ずっと前に漁師のお爺ちゃんから聞いた話。

...わしは若いころは潜水夫だったんだ。 素潜りでタイラギなんかの貝を採ったり魚を突いたりしたもんだ。 あれはセマナサンタ(イースターのこと、今頃です)の前だった。 わしはテアカパンの湾口にカヌーを止めて銛を抱えて海に飛び込んだ。 あの辺はきれいな砂地で春にはヒラメが集まったんだ。 ふうっと潜るとな、砂ばっかりのはずの底に岩礁のようなものがあって魚が群れておる。 わしはそっちへ泳いで行った。 それはな、難破船だったんじゃ。 ほとんど砂に埋もれていて、見えるのは舳と帆柱だけじゃったがな、あれは間違いなく大きな古い船じゃった。 その日は大漁じゃった。 わしは次の日もそこへ行った。 ところがじゃ、あるのは砂だけじゃ。 いくら探しても、なんにもないんじゃ。 その後も、わしは何度も湾口へ行ってあの難破船を探し回ったが、見つからなかった。 不思議なもんじゃ。 潮の加減で砂がめくれる時があって、あの時だけ顔を出したんじゃろうか?...

テアカパンのあたりの浅瀬は難所で、古来よく船が難破したと聞きます。 砂の中に、たくさんの難破船が眠っているのかもしれません。 そしてこの貝、ひょっとしたら、そんな難破船が砂から顔を出し、剥がれて浜まで運ばれてきたのかもしれない。 時はセマナサンタ。 きっと海神の贈りものの、宝石箱ですね。

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2018年2月21日 (水)

たまの贅沢

002reporte知り合いの漁師からお呼びがかかったんで行ってみましたら、あらま、びっくり。

左の5匹は、Evibacus princeps ウチワエビの仲間。 メキシコ北西部太平洋岸からエクアドルに分布。 右は、panulirus gracilis メキシコ太平洋のイセエビです。 いずれも500grぐらいあります。

定置網の混獲だそうです。

これ、禁漁じゃなかったっけ? うるせえな、OTTO、ブイが一つ外れちまって、網が底まで行っちまったんだよ、そしたらこいつらが掛かってきたんだ、神様の贈りものだよ、がたがた言うんなら帰りな、俺が一人で食うからよ。 いえ、気にしないでください、おとなしくしますから(*_ _)。

大鍋で塩茹でにしていただきました。 美味しいです。 足もヒゲの中の身も残さずいただいて、2人とも満腹。 たまにはいいよね、こんな贅沢も、神様の贈りものだもの。

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2018年2月 9日 (金)

マボロシハマグリとか

021pukipukis今日も、夕日の浜で貝拾い。

001pukipukiこんなのを、拾ってきました。 いずれも、温かい海の砂泥浜にいる貝たちです。 久しぶりに、状態の良いマボロシハマグリが拾えました。 棘のある奴がそうです。

003pukipuki左は、特に棘が長い個体。 右は短い個体。 同じ種類ですが、個体差があります。

7年ばかり前に、マボロシハマグリの小発生があって、集めて味噌汁にしたことがあります。 この貝、棘を上向きに、砂に潜っていまして、砂浜をジョギングしてる人が踏んづけて、イテテテなんて飛び上がったりしてました。 それ以来、ほとんど見かけなくなってたんですが、またそんな発生があるのかもしれません。

006pukipukiきれいな、イタヤガイの仲間。 3cmほどの、ちっちゃなやつです。

005pukipukiそれから、こんなのも拾いました。 右側の白いやつなんですが、透き通るぐらいに薄くて脆い貝殻です。 長さ約7cm。 最初は魚のえらの骨かと思い、それからイカの骨じゃないかと疑い。 よく見ると微細な蝶番があります、間違いなく2枚貝です。 なんていう貝ですかね? それから、こんな変な形の、しかもピラピラの脆い貝です。 たぶん砂に潜ってるんでしょうけど、どんな生活をしてるんでしょうかね?

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2018年2月 3日 (土)

湾の在来種カキ

002pukipuki前の記事で、テアカパンにイワガキをお見せしましたが、もう一種類、在来種の大きなカキがいます。 Crassostrea corteziensis  メキシコ北西部のカリフォルニア湾からナヤリト州に分布。 日本のマガキのやや近縁種になります。

テアカパンでは、汽水湾内の底に数個固まって転がってるのを潜って集めたり、マングローブの根っこに付いているのを剥がして取ったりします。 うちのほうでカキと言えば、この種類です。 何年もかかって大きく育つ種類のようで、貝塚から出る古い貝殻には20cmを超えるのもあります。

005pukipukiCrassostrea corteziensisは養殖もされていまして、高水温に強いので、中南米の熱帯域で期待が大きい種類だそうです。

ところで最近、日本のマカキ(Crassostrea gigas)も、うちのほうで養殖されています。 稚貝を持ってきて、カゴに入れて湾内に吊るして育てています。 日本にカキは、こちらでは繁殖できないと言ってるんですが、どうなってるんでしょうかね? 

019fuerapukipuki在来種、Crassostrea corteziensis は、日本のマカキに比べて、味がさっぱりしているように思います。 殻をこじ開けて、メキシコ風にライムを絞り、チリソースをちょこっと垂らして口に含む。 最高です。

もう30年も前の話なんですけどね、海辺の露店で食べて、あんまり美味しいんで、生カキ100個食いをやったことがあります。 カキを100個並べて、片っ端から開けて渡してくれって。 楽々食べられましたよ。

殻を開けるのが面倒なら、火を熾して、さっと炙って、焼きカキにしましょう。 目を凝らして待ってて、殻が浮いてじゅうっと湯気が出たらすかさず火からおろして、指で殻を開いていただきましょう。 焼きすぎると、身が縮んでしまいますから。 

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2018年2月 1日 (木)

メキシコのイワガキ

013pukipuki採りたてのイワガキをこじ開けて、つるり、もぐもぐ。 潮風が体中に吹き込んだように、体中に海の香気がほとばしる。 まるで、海を丸ごと食べているよう。

テアカパンにも、カキがいましてね。 3種類、います。 大きいほうからいえば、岩にくっついて育つ、平べったい大きなイワカキ。 それから、海辺の露店で売ってる、湾の底に転がってる育つ10cmぐらいのカキ。 マングローブの幹に着く、ちっちゃなカキ。 学術的ではなく、実用的分類ですけど。

014pukipukiイワガキがいるのは、こんなところです。 湾内で、岩があるところ。 大潮の干潮時に露出する辺りにいます。  

015pukipuki殻が岩にそっくりで、海藻なんかもついてます。 さて、どこにあるか、分かります? 

019pukipukiこれはどうです? 目を凝らして...。

018pukipukiこれなら、分かりますね。

025pukipukiノミとハンマーで岩から剥がす。 バケツ半分で止めときましょう。 美味しく食べられるだけ。 それに、殻をこじ開けるの、大変だし。

023pukipukiのどかな、午後の海。

031pukipukiその場で食べるんなら、岩にくっついたままで、上側の殻だけ剥がしてもいい。 そして、顔を近づけて、直接口に含んでもいい。 海にキッス。 最高ですね。 でも、気を付けて。 カキの殻って、ナイフみたいに鋭いんです。 ちゅう~、イテテテ...。 血だらけのキッスにならないようにね。

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2017年6月 9日 (金)

ラス・ラブラダスーIII 生き物

トトラメス族の遺跡、ラス・ラブラダスの彫石群は、海岸の原野にあります。 見かけた生き物たちを少々、お見せします。

064puki掌ぐらいの、大きなカニ。 これは、脱皮した、抜け殻です。 紙のように薄くてふわふわで、触れれば粉々になってしまいます。 お腹側が割れてます。 夜中に波の来ない石の上に上がって脱皮するようです。 どんなふうにして、こんなに見事に脱皮するんでしょうかね?

生きてるやつは、濃いオリーブ色です。 彫石のある海岸の岩にたくさんいたんですが、すばしっこくて写真撮れず。

052blll茫々たる海岸林の灌木の白い花に群れていた蝶。 モンシロチョウより、やや大きいぐらいです。 何の変哲もない見かけの蝶ですが、珍しい種類かもしれません。

077blll海岸で拾った貝殻。 小さなタカラガイ。 青い貝はアサガオガイ。

どこに行っても、自然や生き物に目が行ってしまいます。

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2017年5月29日 (月)

残念ながら

016blg_3村外れのピネダさんちの豚さん、先々週、出産しました。 11匹です。 ブギブギ、押し合いへし合い、なかなか可愛いです。

メキシコの田舎では、庭で豚を飼ってる人、多いです。 残飯やっとけばどんどん太る。 おまけに多産です。 フィエスタのご馳走まで自給できるわけですな。 それに、スーパーの豚肉より全然美味しいし。

OTTO,一匹200ペソ(1200円ぐらい)だよ、どの子が良い? 思わず、このマダラの奴って言いそうになったんですが、ぐっと堪えてお断りしました。 うち、食堂なんで、臭いがね。  

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2017年4月13日 (木)

春の浜

031今週は復活祭。 ラテン諸国では、セマナ・サンタ(SAMANA SANTA)と言います。 キリスト様が十字架に磔にされ、3日後に復活されたことを祝う、聖週間ですね。

復活祭は、春の満月の週の移動祭日でして、メキシコでは春休みを復活祭に合わせます。 たいていの会社も休みになります。 そして、挙って海に行きます。 海が遠いところなら、川や湖畔とか、水があるところへ。 春たけなわの水辺は快適そのものですから。

テアカパンの浜も、この週末は満員になります。 今はまだ閑散とした浜に行ってみました。

025この日は、珍しく曇天。 こういう日も、暑くなくていいです。

007打ち上げられた、クラゲ。 これ、キャノンボールとか言って食べられる種類のようでして、塩漬けにしてみようと狙っています。

009_2きれいな、カニの殻。 

013マボロシハマグリ。

ご覧のように、殻の突起が素敵な美麗貝です。 10年ばかり前にはけっこうたくさん取れて、みそ汁にしたりしました。 最近は見かけなくなってたんですが、新鮮な殻がかなりありました。

019マボロシハマグリの殻は、このサイズが最大でした。 以前は倍ぐらいのが普通に採れたんですがね。

一般的に、二枚貝は個体数の増減が激しいので、復活の兆しかもしれません。 

022パナマナミノコは、小発生中。 長卵形のがそうです。 親指の爪ぐらいの貝です。

丸っこいのは、ハマグリみたいな貝で、これもここ3年ほど、ほとんど採れなかったんですが、小さな個体の殻がたくさんありました。 こちらもまた、発生が期待できます。

028小指の爪より小さな、ほんの3mmほどの貝殻。 ピンクの貝って、好きです。 それから、こうして拡大すると、テアカパンの浜の砂って、なかなかきれいですね。

009_3こんな貝殻も、拾えました。 僕は、優しい色の貝が好き( ^ω^)。

上の写真の貝殻は、現在のテアカパンには生息していない種類でして、砂中に埋もれていた昔々の、少なくとも百年以上前の貝殻が浸食で現れた、埋没貝です。 テアカパンの辺りの海岸は、ハリケーンや津波や大洪水などで、地形が大きく変わり続けているようです。 テアカパン半島も砂州でできていて、我が家の庭を1mも掘れば砂地になり、貝殻が出てきます。 今のテアカパンは、汽水マングローブ域と外洋の砂浜ですが、広大な砂泥浜の時代があったことが、埋没貝の種類から推察されます。 永い眠りから覚めた埋没貝は、独特の質感と色合いがあります。

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2017年2月11日 (土)

インカ犬

126ペルー中北部の町、トルヒージョ(TRUJILLO)にいます。 今日は時間が取れたので、遺跡をめぐりました。 その話はまたゆっくり書きますが、切符売り場の横に、こんな目つきの悪い、変な奴がいました。

これ、インカ犬ですねぇ。

ペルーでは、ビリンゴ(VIRINGO?)と呼ばれてるそうです。 アステカ犬と同様に、無毛犬です。 インカ以前からいた犬種だそうで、基本的に食用だったらしい。 体温が40度前後と高く、しかも無毛ですから、この犬を抱いて寝て体を温め病気を治すってことが今でも行われていると聞きました。 療養犬でもあるわけですな。 それから、普通の犬に比べて、舌が長く、2倍ぐらいあるとか。 ホントかなぁ?

135残念ながら、舌は出してくれませんでした。 背中や頭に手を置いてみましたが、確かにフライパンみたいに熱かったです。

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2016年10月 4日 (火)

クイ、喰いねぇ

Img_529333 キト郊外の山の中の小さな村、ジョア(LLOA)。 小さな朝市は、あっという間に見終わってしまい、さてどうしようか? せっかくなんで、山の空気を吸いながら、朝飯でも食うか。 何があるのかな? 屋台を見て回ってましたら、こんな看板が。 上のポンチョを着たネズミなんですがね。
 
アクアドルのアンデス山岳地帯で、クイ(CUY)っていうテンジクネズミの一種を食用にしてるって言う話は聞いてました。 テンジクネズミって、まあモルモット類なんですが。
 
出たな! 噂のクイ、肉食系男子、OTTOおじさん(また言ってる)、これは避けては通れません。
 
お兄さん、クイ、食いたいんですけど(スペイン語でです)、何があんの? ああ、今日はアサド(ASADO、焙り焼き)だよ、ほら、あそこ。 
 
Img_530333 すみません、陰になっちゃいました。 クイの丸焼きです。 けっこうでかくて、35cmぐらいあります。 やっぱり顔はモロにネズミです。
 
ヒゲは焼けたなとか、やっぱり前歯があるな、なんてぶつぶつ言いながら、しげしげと眺めてましたら、お兄さん、一匹15ドル(約1500円、エクアドルの通貨は米ドル)だよ。
 
高いなぁ。 僕があんまり感心して見てるんで、吹っ掛けられたかなと思いました。 今日の朝市では、僕が唯一の外国人のようだし。
 
こういう時は、僕は諦めが良いんです。 ラトン(RATON、ネズミ)一匹に15ドルは高いよ、隣の屋台のロクロ(ジャガイモスープ)なら2ドルじゃん、またこんどにするわ。 あ~、待って待って、ラトンじゃないよ、クイだよ、美味しいんだよ。 朝飯に大ネズミ(しつこい)一匹は多すぎるよ。 なんだかんだで、クイ1/4の定食ドリンク付きで、3ドル50セントで交渉成立しました。 食べるところが多そうな、お尻の部分の縦割りをリクエスト。  
 
Img_530533 はい、クイ定食。 お若えの、クイ、喰いねぇ、なんてね(*^-^)。
 
Img_530633 一見、鶏ももみたいですが、足がネズミです。 味はですね、やっぱり鶏ももに似てますが、もっと筋肉が細かくて旨みたっぷり、特に気になる臭いはなし。 弾力がある歯ごたえで、とっても美味しい。 ただし、皮は靴底みたいに硬かったです。 お兄さんに訊いたら、湯に浸けて毛を抜き、剃刀で剃るそうな(゚o゚)。 丸焼きは、皮つきでないとダメだそうです。
 
Img_530733 あっという間に完食。 関節のところの軟骨が旨かったんでガリガリ齧ってたら、筋が歯に挟まって翌日まで苦しみました。
 
あとで村の人たちと話す機会があって、聞いてみましたら、クイを裏庭で飼ってるお宅も多くて、普通に食べてるそうです。 そうか、山でとっ捕まえてきたんじゃなくて、飼育ものだったのね。 考えてみれば、上の看板みたいなマダラの奴は山にはいないよね。

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