2016年12月27日 (火)

ツバメコノシロの一種

楽園テアカパンでも、この頃は魚が減ってましてね。 10年前なら、投網を打てば、空網を引くほうが難しかった。 絡まって団子になってバチャンと波間に落ちでも、網の外から首突っ込んで上がってきたり。 もう、そんなことは起こらなくなりました。 日が暮れるまで頑張っても、晩のおかずを揃えるのがやっとです。 今シーズンは、抱卵ボラの来襲が皆無。 エビもここ3年、すっと不漁続き。 どうしたんだろう、楽園の海? 見た目はきれいで、ちっとも変わってないんですが。

Img_6331bll そんな中で、お世話になってる魚がいます。 テアカパンで、ボボ(BOBO)と呼ばれてる魚。 日本のツバメコノシロの仲間です。 たぶん、Polydactylus approximansだと思います。 カリフォルニア中部からペルーに分布。
 
ツバメコノシロっていいますけど、コノシロとは全然別の魚です。 もちろん、鳥のツバメも関係ありません。 どうしてこんな名前になったんでしょうかね。 しいて言えば、尾びれがツバメに似てますかね?
 
元々は、たまに網に入ってきて、弱ってなければ逃がしてやる魚だったんですが。 他に持って帰る魚が獲れない時に(最近多い~(ノω・、))、助かります。
 
Img_6332bll サメみたいに、口が下に付いています。 ほんの波打ち際にいる魚で、目の前の砂に砕ける波に網を打てば掛かってきます。 薄暮時に良く掛かりますから、たぶん夜行性だと思う。
 
Img_6335bll 胸鰭の下の部分に、左右6対の、胸鰭が変化してできた髭があります。 変な魚ですね。
 
Img_6342bll_2 25cmほどの小型魚ですが、コロンとしてて、結構身があります。 卸して皮を引けば、血合いのピンクがきれいなフィレー
がとれます。 身は柔らかいですが、ふんわりした白身で、揚げても刺身にしても美味しい。
でも獲りすぎないようにしないとね。 この子も獲れなくなったら、漁師廃業になりかねませんから。

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2016年11月20日 (日)

簡易魚卵の塩辛

Img_5978kobo 昨日の夕方の、投網漁の漁獲。 秋風が吹くと、テアカパンの魚たちは、身が締まって美味しくなります。 海水温は変わらず27度なんですが、雨季が去って塩分濃度が上がるからでしょうか?
 
さて、この魚、ボラのに似ていますでが、別の種類です。 テアカパンで、リセタ(LIZRTA)と呼ばれてる魚。 日本のコボラの近似種です。 大きくなっても40cmどまり。 普通は20~30cmの小型種です。
 
ボラと違って、年中抱卵してる個体が見られます。 お腹の張り具合からして、この子たちも卵を持ってますな。
 
Img_5981kobo 卵巣に刃が入らないように、腹びれの下から包丁を入れ、頭をはねる。
 
Img_5958koboお腹を割いて、卵巣を取り出します。 肛門にくっついているので、ていねいに外します。
 
Img_5959kobo ボラの卵巣に比べると小さいですが、きれいでしょ。 以前は、焼いたり揚げたりして食べてたんですが、このごろはもっぱら、即席塩辛にしてます。 簡単にできて、すぐに食べられて、なかなか美味しい。 作り方、行きますね。
 
Img_5960kobo 卵巣を、適当な大きさに切ります。 卵膜を切っちゃったときは、水洗いはしない、洗うと卵が流れてしまいますから。 そのままで使えるように、卵巣を取り出す前に、魚体をきれいに洗っておきましょう。
 
Img_5961kobo こんな感じです。 まあべつに、しごいて卵だけを出しても良いんですが、僕は卵膜も好きなんで。 これぐらいの大きさに切れば、卵膜ごともぐもぐ食べやすいですから。
 
Img_5962kobo 塩をひとつまみ入れ、指でつまんでぐちゃぐちゃにかき混ぜます。
 
Img_5963kobo 出来上がりです。 すぐに食べても、十分に美味しいです。 熱々のご飯に乗せれば、最高。 タラコより、絶対に美味しいです。
 
冷蔵庫で半時間ほど寝かせば、味がなじんで、ねっとり感が出ます。 さらに毎日かき混ぜながら数日置けば、ウニみたいな風味がついて、絶品になります。
 
コボラを捌いてて、うっかり卵巣をパンクさせてしまったのが、この食べ方の発端です。 あちゃ~、もったいない、思わず指でぬぐってしゃぶってみた。 ん!、美味しい~。 指に付いてた塩味が混じって、もうすでに上品なタラコみたいな味。 それで塩と練ってみたら、その場で美味しい塩辛が出来てしまった、という訳です。 どんな魚の卵巣でも、風味に優劣はありますが、このやり方で即席塩辛が出来ます。 新鮮な魚卵が手に入ったら、ぜひお試しあれ。

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2016年11月19日 (土)

王様の魚

Img_5718kobo 昨日の夕日。 雲一つない空から、いきなりお日様が、ざぶんと海原に沈む。 なかなか、ゴージャスでしょ。

メキシコ西海岸では、これから来年の5月まで、こんな天気が続きます。

Img_5986bll今朝、知り合いの漁師が持ってきた、サワラ。 Scomberomorus sierra  英名、スパニッシュマッケレル。 メキシコで、シエラ(SIERRA)と呼ばれてる魚です。 80cmぐらいの大物もいますが、よく獲れるのは30~40cmのサイズです。 日本のサワラと形はそっくりですが、鮮やかな黄色い斑点があります。

この魚、美味しいんですが、身が柔らかくて傷みやすい。 刺し網で獲るんですが、浜に着いた時には、もうふにゃふにゃになってます。 氷もかけずに、船底に転がしてますから(≧m≦)。

おいOTTO、起きろ、獲れたてのサワラだ。 漁師のだみ声に、大して期待せずに表に出ましたら、あらまホントだ、まだ黒っぽさが肌に残ってる、まさにピンピンです。 しかも、40cmほどの、一番美味しいサイズ。

どうだ、さっきまで跳ねてたんだ。 おお凄い、どうしたの? 今群れが浜の前に来てるんだよ、ほんの15分ほどのところだ、ひと網でいっぱいになったから戻ってきたのさ。

うひゃ~、ありがたいですな。 メキシコでは、この鮮度のサワラは、漁村に住んでてもめったに手に入らない。 町に住んでれば、一生お目にかかれません。 キロ20ペソ(100円ぐらい)、5キロほどありましたが、全部いただきました。

パピ(PAPI、お父さんの愛称)、きれいだね。 7歳の末娘、大の魚好きです。 おお娘よ、こんなにきれいなサワラは、どんなに偉い人でも食べられないのさ、俺たちだけだよ。 あたしたち、王様より偉いの? ああ、そうさ、今日だけはな。

刺身に、焼き魚に、酢サワラに、セビチェに、サワラ尽くしでいこう、うひゃひゃ。

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2016年10月17日 (月)

秋のテアカパン

Img_5643bl_2 ここ2か月ばかり、南米の記事ばかりでしたが、今回から僕が住むメキシコ西海岸、南シナロア(SINALOA)州の海辺の村、テアカパンの日常に戻ります。 なんだかんだ言っても、僕の楽園ですからね。

昨日は、食堂はお休み。 お昼過ぎの干潮時を狙って、浜に行きました。 まだまだ、入道雲が盛り上がる、真昼の夏の海です。

ここは北回帰線のやや南ですから常夏熱帯域になりまして、10月も半ばだというのに最高気温は毎日30度越え、朝方でも27度あります。 海水温は今、28度だそうです。 それでも季節はありまして、雨季が過ぎ去った今が秋、12月~2月の冬には、真夏の北海道のような、素晴らしい気候になります。

Img_5647blさて、1時間ほど投網を打って、漁獲はこれだけです。
 
上の黒っぽい魚は、日本のクロハギ、Acanthurus xanthopterusと同じ種類だと思います。 二ザダイ科。 ニモの友達、ドリーの近縁種です。 この仲間、英名はSURGEON FISH。 メキシコでも、SIRUJANOと呼ばれています。 執刀医魚という意味です。 尾びれの付け根にナイフ状の棘があり、うっかり掴むととざっくり切って血だらけになります。 他にフエダイ、コボラ、ヒラアジ、モハラ(クロサギの近縁種)など。 これで十分です、二日分のおかずになりますな。
 
まあでもね、最近はテアカパンでも、魚が減ってましてね。 一昔前なら、投網の第一投で予定数が獲れてしまって、これじゃあ運動にもならん、なんてこともよくあったのに。 マングローブ林や湿地が壊されてエビ養殖場や放牧地になり、アメリカへの輸出用のトマトやチリの大規模栽培のために大量の除草剤や農薬が使用されるようになり。 ここ20年ほどで、複合的な環境破壊が進んだ結果だと思います。 名産物だったエビも、ここ数年はさっぱり獲れなくなりました。 浜の景色は、昔のままなんですけどね。

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2016年7月 7日 (木)

涙ぽろぽろ

Img_4198_convert_20160707062643お昼過ぎには、もう東の空に入道雲。 今日は2つ並んでやがる。 今夜も雷雨確定ですな。 停電しないように願うばかり。
 
さて、7月5日は、OTTOおじさんの誕生日でした。 まあね、ジジイの隠遁者ですから、祝ってくれる人もいない。 それはそれで、気楽なものです。 家族がささやかに、エビに鉄板焼きを作ってくれました。 もう十分です、ありがとう。
 
ところがですな、ああ食った食ったと幸せに寝室のドアを押せば、僕のベッドの上に思いがけない贈り物が。 新品の釣り竿です。
 
いえね、ずっと40年前に日本で買った投げ釣り用の振り出し竿を使ってたんですが、ここテアカパンでは岸からのちょい投げで、けっこう大物がかかる。 最大4,8キロのフエダイととか、4キロのスヌーク(メキシコスズキ)とか、6キロのエイとか。 リールを一巻きもできないまま竿を伸されて50lbのラインを切られたことも何度もある。 それで、竿は満身創痍、穂先は折れ、まるで竹刀みたいな短竿になっていました。
 
長蛇を逸するたびに、ああ我にまともな釣り道具があれば...、空を仰いで嘆くこと数多。 優しい子供たちが、小遣いを持ち寄って買ってくれたんですな、あ~うれぴ~、涙ぽろぽろ。
 
船釣り用の、長さ2mちょっとの、ごつい竿。 これなら、オオダコでもウミガメでも取り込めるぞ。 さっそく夕方の浜に繰り出しましたら、こんなのが釣れました。
 
Img_4220_convert_20160707062517 6インチのルアーにドカン。 ヒラアジの仲間。 カスミアジかな。 テアカパンで、トロ(TORO,牡牛という意味)と呼ばれている魚です。
 
Img_4224_convert_20160707062304_2 どうです、立派でしょう。 2.2kgあります。  さあ、張り切って料理しなきゃ。

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2016年6月 4日 (土)

手抜きふかせ釣り

Img_snset_convert_20160604092455 こちらは、暑い日が続いています。 テアカパンの6月は、お日様が真上から照る季節。 去年の10月からはじまった乾季の終わりにあたり、大地は乾ききってます。 で、雨期が近いので湿気も多い。 灼熱地獄です。 これからだんだん雲が増え、6月の末になれば雨期の最初の雨が期待できます。 
 
Img_3972_convert_20160604042149 さて、久しぶりに上の息子とカリフォルニアから来ている友人との3人で、村はずれの浜へ釣りに行きました。 2時間ほどの釣果です。 60cmほどのクルビナ(CURVINA、オオニベの仲間)一匹、それからこちらでブロ(BURRO、ロバのこと)と呼ばれてる魚、それからヒラアジ。
 
この日は息子の当たり日で、大きな魚はみんな息子に掛かりました。 僕も10ほど釣ったんですが、小さいのばかり。 釣りって微妙でしてね。 同じ仕掛けて並んで釣ってるのに、良くこんなことが起こります。
 
Img_3977_convert_20160604085431 さて、僕たちの仕掛けは、こんなです。 ちょっと分かりにくいですが、道糸に直接針を結んで、1mほど上に髪の毛を縛るゴムバンドがつけてあります。 これだけです。
 
Img_3979_convert_20160604085735 で、適当な石ころをゴムバンドで縛る。 餌をつけて、ドボンと投げ込む。
 
そんなんで釣れるのかよって、お思いでしょう?  それがね、鉛の錘のまともな仕掛けより、格段に当たるんです、このやりかた。
 
石は鉛より比重が小さいから、ゆっくり自然に沈みます。 魚が散らない、むしろ寄って来ます。 石をゆるめにつけて、底に着いたところで竿をあおれば石が外れ、底釣りでの完全ふかせ釣りになります。 魚の食い込みが格段に良いです。 魚が掛かれば、邪魔な錘がないぶん、根に引っかかったりしない。 どうです、よくできた釣り方でしょう。 それに、鉛による海洋汚染は防げるし。 石はタダだしね。
 
どうです、騙されたと思ってやってみません? 周りから、奇異の目で見られますが、一匹でかいのを釣って見せれば、賞賛の嵐になりますぞ。

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2016年5月14日 (土)

老太公望

Img_3208_convert_20160514040710 プエルトモントの町の前の浜。 ちょうど干潮時でした。 広々と砂利浜が露出しています。 後ろに見える桟橋も、ほとんど干上がっています。 これでは小舟です、お腹を打ってしまいます。
 
パタゴニア地方では、大潮廻りの日は、干満の潮位差が7mもあるとか。 僕が住むメキシコ、テアカパンではせいぜい2m、えらい違いです。 これは大変。 潮時をよく知っていて、満潮時に船を出し、次の満潮時に戻ってくる、なんてやってんでしょう。 漁師たちは、出漁することを、マレア(MAREA、潮の満ち引き)と呼びますもんね。
 
さて、そんな浜で、お爺ちゃんが一人、手投げの仕掛けで釣りをしていました。 
 
Img_3210_convert_20160514041328 釣果です。 この魚、パタゴニア地方で、ロバロ(ROBALO)と呼ばれてます。 学名は、Eleginops maclovinus。 タラのような白身で美味しい魚です。
 
Img_3212_convert_20160514044521 それから、貝も少々。
 
奥様と二人暮らしで、毎日潮時に合わせて釣りに来てるそうです。
 
10年前なら、ほんの半時間で三日満腹するだけの魚が釣れたんだが、この頃は、ウナマレア(UNA MAREA、一潮回り)でやっとこれだけだよ。 まあ、バアサンと食うには十分だけどな。 いいですな、僕も10年後には、ぜひそんな生活をします!
 
ほかにも色々と昔のプエルトモントの話をしてくれたんですが、あまりよく聞き取れませんでした(僕のスペイン語力が足りないせいもあります)。 ポケットにあった小銭をあげたら、すごく喜んでくれました。 

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2016年3月18日 (金)

一日中かかって

Img_2481_convert_20160318115402投網漁の漁獲です。
 
コボラが少々。 それから上側の魚ですが、スヌーク(SNOOK)の仲間です。 30~35cmあります。 スズキの近縁種で、学名、Centropomus armatus。 英名は、アームドスヌーク(ARMED SNOOK).テアカパンでは、パレタ(PALETA)と呼んでいます。
 
スヌークの仲間は、ワニの子供を食べる獰猛な大型種もいまして、ゲームフイッシュとして人気があります。 味の良い白身魚で、メキシコでは最高級魚です。
 
パレタは50cmどまりの小型種でして、やや珍しい魚です。 美味しい魚が捕れたんで、気合を入れて、焼き魚にしよう。
 
Img_2485_convert_20160318120118 まず、原野のマンゴー果樹園に車を飛ばして、マンゴーの間伐材を集める。 焼き魚は、薪に限ります。 炭だと、どうしても炭臭い臭いが付くし、火力が強すぎるんだな。 やっぱり、薪でなきゃね。 中でも、香りのいいマンゴーの幹がいちばんだからね。 えっちらおっちら、薪を運んで、斧で叩き割って火を起こす。 ばたばた、ああ煙い。
 
Img_2482_convert_20160318131814 盛大に燃やし、火が引けるのを待ち、熾火になったら広げて、魚を挟んだ網を乗せる。
 
Img_2486_convert_20160318120512_2 じっくり時間をかけて、付きっ切りで30分ぐらいもかけて、焼き上げました。
 
Img_2488_convert_20160318122550 まだ火力が残ってたんで、牛肉と豚肉も焼きました。 さあ、食べよう。
 
熱々をトルティージャに巻いて、美味しいこと、涙が出そう。 
 
ああ、疲れた。 思えば、漁で始まって、薪集め、料理、一日中かかってるぞ。 たらふく食ったら睡魔に襲われ、ハンモックで午眠です。 目が覚めたら、日が暮れてました。 まあ、こんな休日も良いかもね。 

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2016年3月14日 (月)

イケカツオに似た魚

久しぶりに、大物竿にルアーを付けて、夕方の浜に行きました。 ここんとこ、ずっと投網ばっかりだったんですが。 浜からの投網漁は、良い運動になるし、波しぶきの中で爽快でもあるし。 でもね、魚が網目に首突っ込んで傷んじゃう場合が多い。 小魚や食べない魚は逃がしてやるんだけど、うろこ剥げたり、エラから血を流してたり。 悪いことしてるなぁと。 この頃、どうも感じやすくていけません、春のせいですかね?
 
その点、ルアーだと、掛かればそこそこ大物です、晩のおかずが釣れたらお終い、無益な殺戮はしないで済みます。 
 
Img_2436_convert_20160313121027釣果です。 6インチのミノーで、狙いはフエダイとスヌーク(メキシコスズキ)の大物だったんですが、空振りです。 
 
大きいほうの魚、35cmほどですが、テアカパンでモンダ(MONDA)と呼ばれてます。 たぶん、Oligoplites altus、英名Longjaw leatherjacketだと思います。 日本のイケカツオにそっくりですが、属名から違うなぁ。 まあいいや、イケカツオに似た魚ということで。
 
テアカパンでは、30cmぐらいの亜成魚が普通にみられる。 獰猛なフイッシュイーター。 波打ち際で、小魚の群れにアタックしているのをよく見る。 大きくても40cmどまり。
 
地引網や刺し網に入るが、大量には獲れない。 漁師は雑魚扱い。 魚臭が強くて美味しくないという。 まあメキシコでは、淡白な白身魚が好まれ、イワシとかサバはキャットフィード扱いなんでね。
 
Img_2438_convert_20160313121632 ほらね、こんなにきれいな身です。 薄っぺらだけど。
 
Img_2441_convert_20160313122559_4 皮が丈夫なんで、皮引きが楽なのも良いです。 刺身でも、揚げ物や焼き魚でも、しっかり味があって美味しいです。 

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2016年3月 4日 (金)

湿地帯のシクラソマ・ベアニ

Img_2282a_convert_20160227041953 Cichlasoma beani
 
シクラソマ・ベアニは、僕が住むシナロア州を中心に、メキシコ北西部の限られた地域に分布している魚です。 以前に記事にしていますのでご覧ください。 

http://teacapan.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-3808.html

希少な観賞魚として日本で流通しているようだが、現地で原種を見てきている僕は怪しいと思っている。 確かに生息地によって変異が大いにあるのだが、ググって出てくる産地付きの写真のような奴は、野生ではいないんだよな。 アメリカに持ち出されて、累代を重ねたためか、あるいは交雑したか? 同じ水系でも変異はあるから、変わった奴が増やされて流通してるのか?
 
シクラソマ・ベアニは、生息地では河川の全域にいる。 河口近くの塩分濃度が若干あるところにもいる。 それからあまり知られていないのだが、汽水がかった湿地帯にもいる。 いや、いた。 悲しいことに、過去形になりつつあるんだな。 いずれの生息地でも、環境破壊や、ティラピアやバス、ナマズなどの外来魚との競合が原因で、急速に姿を消しつつある。 特に湿地帯では、ほぼ絶滅状態。 かっては淡水ボラとシクラソマ・ベアニがこの地域の大型魚であり、普通に食用にされていたのに。
 
隣州の大学で生物学を専攻する長男と、湿地帯のシクラソマ・ベアニの生態調査に行ってきました。 車で1時間半、それから原野を徒歩で40分。 湿地や海岸原植生に放牧地が点在する環境です。
Img_2278_convert_20160227064912 放牧牛の給水ための溜池が所々にあります。 雨季には一面水浸しになって、マングローブ域と繋がってしまうようなところです。
 
投網を打つ。 ばしゃばしゃ...。 入るのは、ティラピアばかり。 こんな原野の果てまでティラピアが進出して来てる、かなりショックです。
 
Img_2275_convert_20160227042334 ようやく灌木に囲まれた水溜まりで、シクラソマ・ベアニが捕れました。 8~18cmのが10匹ほど。
 
縞も紋も薄く、淡い薄緑に青い玄光、典型的な湿地帯タイプです。 いやぁ、会えてよかった。 これが最後になるかもしれません。 頑張れよと祈りつつ、放してやりました。

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